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キャロウェイ特集
2025/01/28

領域展開!? キャロウェイ新ドライバー「ELYTE」を深掘り

連載:進化するAIテクノロジーの先へ

業界初のチタン製3Dプリンター導入で75回の試作

2025年 キャロウェイ特集 業界では初めてチタンを扱える3Dプリンターを導入し、従来の90分の1のリードタイムでプロトタイプ製作を実現 落合隆仁
業界では初めてチタンを扱える3Dプリンターを導入し、従来の90分の1のリードタイムでプロトタイプ製作を実現

フェース開発にかけたソフトウェア以上に「莫大な投資」というのが、チタン製パーツをつくれる3Dプリンターの導入だ。もちろん業界では初めて。「どうやったら見た目のやさしさを保ったまま、スピードを上げていけるのか、形状を見直すために導入。これにより、リードタイムは(従来比)90分の1になり、これまで年間3~5個しかプロトタイプをつくれなかったのが、いまは数日で打てるサンプルをつくれます」

ロボットテストで空気抵抗実験ができる「ファイナルのヘッド」を短期間でつくれるようになったことで、約75回のヘッド形状の試作とテストを実現。「見た目のやさしさを維持しながらもスピードが出る形状にたどりついた」という。

2025年 キャロウェイ特集 前作よりもシャローだが、投影面積が大きく安心感がある形状で空気抵抗も減少。ヘッドスピードの向上につながっている 落合隆仁
前作よりもシャローだが、投影面積が大きく安心感がある形状で空気抵抗も減少。ヘッドスピードの向上につながっている

空気抵抗については、「試打したプロからインパクトからフォローにかけて振り抜きがしやすく、とにかく振りやすいという印象をいただいた。ヘッドスピードも上がっているのが見てとれるので、結果としても表れていると思います」

新しいクラウン素材を採用して打球音は?

2025年 キャロウェイ特集 クラウンには新たに「サーモフォージドカーボン」を採用。重量配分が最適化され、スピン量や打ち出し角がより理想的に。加えて心地良い打球音も実現 落合隆仁
クラウンには新たに「サーモフォージドカーボン」を採用。重量配分が最適化され、スピン量や打ち出し角がより理想的に。加えて心地良い打球音も実現

ヘッドのクラウンに使用されるカーボン素材には、新たに「サーモフォージドカーボン」が採用された。航空宇宙分野でも使用されるそうだが、いったいどんなものか。

「基本的にはAiスモークのフォージドカーボンと、カーボンの繊維自体は同じで、樹脂を変えています。75回のプロトタイプをより高い精度でつくりあげるため、成形しやすいこのカーボンを採用しました」

エリートになくてはならない素材だというが、気になる打球音はどうか。「響きが良くなると思っていただいていいと思います」

「禁断の飛びを超えた」に込められた意味

2025年 キャロウェイ特集 「E」のロゴが印象的な「ELYTE」。かつて大ヒットした「エピック」を超える! 落合隆仁
「E」のロゴが印象的な「ELYTE」。かつて大ヒットした「エピック」を超える!

キャロウェイユーザーに限らず、ギアに関心のあるゴルファーなら、そのカラーリングから過去の大ヒットモデルを連想したかもしれない。そこにはこだわりがある。

「CEOのチップ(・ブリューワー氏)も歴代ドライバーをみてきたときに、2本の柱(ジェイルブレイク)を内蔵した2017年のエピックが最大のヒット作であると言っています。今回、ついにそれを超えるような作品ができたのではないか、ということでカラーにあえて緑を入れています」

発表前のティザー動画でエピックを彷彿させる仕掛けをつくり、当時のコピーを使って「禁断の飛びを超えた」とした意味がそこにある。ただし、エピックの進化系でも後継でもない。突き抜けた「E」であることは間違いない。

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