脇元華の挑戦を支える“黄金”シャフト 『SPEEDER NX GOLD』の真価
■自分のスイングプレーンに沿って下りてくるシャフトがいい

脇元が使用する「SPEEDER NX GOLD」は長さが45.5インチ、重さ50g台、硬さ(フレックス)はS。プロ入り以来、フジクラのシャフトを使い続けており、「Motore SPEEDER」、「SPEEDER TR」、「SPEEDER NX GREEN」に続く4製品目となる。
プロ入り当初は飛距離よりも方向性を重視して「Motore SPEEDER」を使い、飛距離を求めて「SPEEDER TR」に変更。当時はキャリーで250ヤードを超えていたという。その後、振りやすさを重視した「SPEEDER NX GREEN」を経て、現在の「SPEEDER NX GOLD」に落ち着いた。

「その時々のプレースタイルに合わせて替えてきましたが、理想は自分のスイングプレーンに沿ってクラブが下りてくるシャフトがいいですね」。できれば、シャフトの捻じれを示すトルクは小さいものが好みだという。
「フジクラさんはシャフトの種類が多く、『こんな感じで振りたい』というリクエストにすぐに対応していただけるのが魅力です」。これまで実戦投入はせずとも、試したシャフトは数知れない。チップカットによる微調整など、トーナメント会場で迅速に対応してもらえるのは、ツアープロにとってこの上なく心強いサポートだろう。
■フェードもドローも、意のままに操るために

よくプロが口にする「つかまりの良し悪し」。具体的には、ボールがフェース面に接している時間が長ければ「つかまりがよく」、短ければ「つかまりが悪い」状態を指す。つかまりが悪いと球離れが早いため、ボールが右に飛びやすい。脇元の持ち球はフェードボールだが、ボールをしっかりとつかまえて目標のやや左に打ち出し、そこから緩やかに右へ曲がる球筋だ。したがって、適度なつかまり性能を持つクラブのほうが、思い切って振り切れるし、飛距離も出る。
「左ドッグレッグのホールや飛距離を出したいときは、あえてドローボールを打つこともあります。その場合もやはりつかまってほしいですよね」。ただし、つかまり過ぎると左への引っかけにつながるだけに、絶妙なつかまり感が重要になる。

「アベレージゴルファーの方も、ボールを右に打ち出すことが多かったり、つかまる感じを得られないのであれば、『SPEEDER NX GOLD』に替えてみてはいかがでしょうか。インパクトで自然にヘッドが返りやすくなるので、ボールがしっかりつかまる感覚を得られると思います」。ボールをつかまえ、なおかつ、しっかりと振り切りたいゴルファーにとって、おすすめの一本といえるだろう。
脇元華(わきもと・はな)
1997年10月4日生まれ。宮崎県出身。8歳でゴルフを始め、2018年にプロテスト合格。2019年から国内女子ツアーに本格参戦し、同年初シード。2022年「Hanasaka Ladies Yanmar Golf Tournament」でステップアップツアー初優勝。2025年シーズンはツアー初優勝と「TOTOジャパンクラシック」、そして地元宮崎で開催される最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」への出場を目指す。趣味は岩盤浴と野球観戦。今年のオフにはプロ野球選手の自主トレに参加し、内野ノックにも挑戦した。所属はGMOインターネットグループ。

協力:箱根湖畔ゴルフコース
撮影:落合隆仁