夏のボーナスでGETしたい外ブラ最新ドライバー!達人のススメは“ちょいムズ”モデル

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同一シャフトで5社16モデルを打ち比べた結果はいかに

テーラーメイド、キャロウェイ、ピン、コブラ、タイトリスト、外ブラ5メーカーの25年モデルをコースで打ち比べたレポートも今回で最終回。試打を担当したドライバーの達人でフェードヒッター野仲茂が、5回にわたるテストを総括。そしてアマチュアがドライバーを選ぶときのポイントを指摘する。夏のボーナスで、あなたの飛びをグレードアップ!

今回のテストは、すべてのヘッドに中調子でクセがない「スピーダー NX バイオレット」(60・X)を45インチで挿し、ボールは「PRO V1x」で統一。コースで打つので弾道追尾式の計測器「トラックマン」でデータを測った。ヘッド以外は、テスターの野仲が使うドライバーの仕様にできるだけ合わせ、それぞれにヘッド特性の違いをあぶり出した。

試打したモデルは「Qi35」シリーズ(コアモデル、MAX、LS)、「ELYTE」シリーズ(コアモデル、X、◆◆◆)、「G440」シリーズ(MAX、SFT、LST)、「DS-ADAPT」シリーズ(X、LS、MAX-K、MAX-D)、「GT」シリーズ(GT2、GT3、GT4)の全16モデルに及ぶ。

テーラーメイド「Qi35」比較試打
キャロウェイ「ELYTE」比較試打
ピン「G440」比較試打
コブラ「DS-ADAPT」比較試打
タイトリスト「GT2/3/4」比較試打

“部門別”の高評価モデル

野仲自身が使いたい4本

すべてのモデルをテストして、野仲自身が「使いたい」と思うモデルを順番に挙げてもらった。

1位「DS-ADAPT LS」
2位(同率)「Qi35 LS」「GT3」
4位「ELYTE ◆◆◆」

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自身で使いたいモデルとアマチュアにすすめたいG440

この4モデルに共通しているコメントは「見た目がシャープで操作しやすく、球が左に行きづらい=フェードが打ちやすい」というもの。

しっかりつかまるベスト3

続いて、今どきの大きなMOI(慣性モーメント)でも、球が右へすっぽ抜けずにしっかりつかまるトップ3もピックアップしてもらった。
1位「DS-ADAPT MAX-D」
2位「ELYTE X」
3位「DS-ADAPT MAX-K」

この3モデルについては「ヘッドが返りやすくて、スライサーでも球がつかまる」というコメントだった。

今回のぶっ飛び3傑

そしてもう一つ。ロフトが異なるモデルがあるので単純比較はできないが、弾道データによる総飛距離の上位3モデルはこうだ。

1位「Qi35 LS」(10.5度)/280.9yd
2位「G440 LST」(9度)/280.7yd
3位「ELYTE X」(10.5度)/280.6yd

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上位2モデルは、左に打ち出し右に戻すプルフェードで飛んだ

トップ2の弾道がフェード系だったことを考えると、今どきドライバーは「フェードでも飛ばせる」という傾向が見て取れる。

つかまって上がる、アマチュア向けのモデルは?

5ブランド16モデルの試打を終えた野仲に、アマチュアにオススメのモデルを聞いた。

「ドライバーが特に苦手な人は、ピンの『G440 MAX』や『G440 SFT』がいいでしょう。見た目が大きくミスヒットに寛容で安定感があるし、シャローフェースなので球が上がりやすそうな安心感もあります。トータルバランスが高いですね。

また、アベレージプレーヤーにとってやさしくて球がつかまりやすいモデルが『Qi35 MAX』『ELYTE』『ELYTE X』です。スライサーも球をつかまえて飛ばせるでしょう」(野仲、以下同)

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ピンのドライバーにはあまり馴染みのない野仲だったが「違和感はほぼない」

一般的には「スピンが少ないドライバーのほうが飛ぶ」と言われがちだが、実際のところアマチュアは、スピンが少なくて困っている人が多いという。

「スピンが多くて困っているのは、パワーヒッターじゃないでしょうか。そういう人は、アスリート向けのモデルを使えばスピンを減らせます。でもパワーがない人は、やさしいモデルを使っても球がなかなか上がりません。そういう人は、前記の3モデルを打つと球がつかまるし浮きやすい。自分のスキルやパワーで飛ばすというよりは、クラブに仕事をしてもらって飛ばしたい人にうってつけです」

“ピッタリ”よりも“ちょっと難しい”と感じるクラブを選ぶ

ブランドごとにタイプ違いのモデルを打ち比べて分かったことがあるという。

「クラブは顔や見た目だけじゃなく、実際に打ってこそ良さが分かります。例えば、タイトリストのドライバーは昔は難しいって言われていたしボクも初めのうちはそう感じていましたが、今(『GT』シリーズ)はプロ好みの見た目でも、打つとやさしいことが分かりました。やはり試打をして球筋で判断してからクラブを買ったほうがいいですね」

そして、アマチュアがクラブを選ぶときのポイントとして、こういうアドバイスで締めくくる。

「多くの人は、お店で試打をしたときに“一番合うクラブ”を選ぶと思います。エンジョイゴルファーならばそれでいいでしょう。でも、少しでも上手くなりたい、コースで結果を出したいという人や若い人だったら“ちょっと背伸び”をしたクラブ、“ちょっと難しいな”と思うくらいのクラブのほうがいいです。それはロフト選びやシャフト選びも含めて。ナゼかというと、お店や練習場で試打をして弾道データを取るとどうしてもスイングを作ってしますが、コースに行くと必ず力が入ります。するとクラブがモノ足りなく感じて、球が曲がったりするんです。楽なクラブでゴルフをやっていたら、今後はどんどん楽なクラブを選んでしまうでしょう。“クラブがスイングを作る”じゃありませんが、皆さんには伸びシロがあるので、ちょっとだけ背伸びをしたクラブにチャレンジしてもらいたいですね」

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やや小ぶりで低スピン傾向の強いモデルを選んでみるのもよいという

写真:有原裕晶
取材協力:横浜カントリークラブ

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