秋の新作ドライバー「マトリックス図」で比較 国産ブランドの逆襲が始まった
もはや初速は“外ブラ”同等!? 国産ブランドの現在地は
各性能をより分かりやすく海外ブランドと照らし合わせるため、今年発売のテーラーメイド「ステルス2 ドライバー」と「パラダイム ドライバー」も図に入れてもらった。「ステルス2」は、ブリヂストン「B1ST ドライバー」の少し右斜め上、さらに右横に「パラダイム」という位置づけ。比較するとスピン量は国産ブランドとほぼ同等、むしろ多いモデルも多いが、つかまりの面ではやはり明確に分かれた関係性といえる。
「(図では表現できませんが)初速スピードは、全モデルかなり拮抗しています。国産も海外ブランドもかなり速い領域に達していて、どちらが速い遅いと言い切れない状況。『ステルス2』『パラダイム』」の対極に位置する『B2HT』『VD/X』もやさしいうえに初速も出せて飛ばせる。性能面での差というよりは、顔の好み、ミスに対する特性、より尖ったものかニュートラルかといった観点で選ぶべきだと思います」
3機種どれから試すべき!? 最適モデルを見つけるには
今回の9モデルのうち、同シリーズの構成はヤマハ『RMX』もブリヂストン『B』も3機種構成(図に入れていない「B-Limited B1LS」を含めると)。いまや3モデルでの展開が主流となっている。「選び方に迷った場合、まずは真ん中のスタンダードモデルを試してほしい」と三田コーチ。
「まずはスタンダードモデルを試打して、弾道測定器で打ち出し角とバックスピン量を計測してください。どちらも多すぎてしまうようなら、より低スピンに振ったモデルに移行。逆に少なすぎれば、より高弾道が得られるモデルに。あとはカチャカチャ機能や可変ウエートで微調整できるので、購入後でもアジャストさせることは可能です」と、その手順を指南してくれた。ヘッドスピードやスイングタイプで決めつけず、弾道をしっかり計測して数字を見て判断してほしいとのこと。今回のマトリックス図はあくまでもニュートラル状態の配置のため、大まかに目星をつける際の参考として捉えていただきたい。