左を気にせず“叩けるコア” ライバルはC社◆◆◆MAX「OPTM X」/谷口拓也 #深夜試打
コブラの最新作「OPTM X ドライバー」は、インパクト時のヘッドのねじれを三次元的に抑える独自指標「POI(Product of Inertia:慣性乗積)」を追求。AIが設計した「H.O.Tフェース」との組み合わせにより、オフセンターヒット時でも高いボール初速と直進性を実現している。そんなシリーズの中核を担うコアモデル「X」を、ツアー通算2勝の男子プロ・谷口拓也が試打評価を行った。
「左を消せる! コア枠を飛び超えたハードヒッター仕様」
―率直な印象は?
「第一印象は、とにかく左に行きにくく、ドローヒッターには信頼を抱けるドライバーでした。コアモデルという位置づけですが、実際に打ってみると意外とハードな印象も受けます。インパクト時には、ボールがやや右に滑る感覚があり、左へのミスを極限まで抑えたい人には最適な特性といえるでしょう。個人的には、手ごたえのある弾きの強さも非常に好みです」
―見た目の評価は?
「ディープフェース感が強めで、ハードヒッターが好みそうな“叩ける顔立ち”。シャローすぎず適度な厚みがあり、打つ前から力強い弾道をイメージさせてくれます。同社らしい構えやすさを継承しつつ、ターゲットに対してすっきり構えられる形状に仕上がっています」
―他社のコアモデルと比べて?
「他社のコアに比べると、つかまりに関しては少し控えめで、ハードな部類に入ります。具体的には、キャロウェイでいうところの『◆◆◆ MAX』のような、コアモデル『MAX』とハードヒッター向け『◆◆◆』の間を埋める存在、類似した立ち位置かもしれません。やさしく打てるというよりは、しっかり叩いていくことで真価を発揮するタイプだと思います」
―ややハードな性能?
「そうですね。イメージとしてはやや手強そうですが、実際に打ってみると、大振りなイメージだからこその魅力を実感できます。打感はややハードで、一見すると操作性が難しそうに感じますが、決してそうではありません。むしろ繊細な操作を求めなくていい分、良い意味でアバウトに扱える。ハードさがマイナスに働くほど設定されておらず、逆に慣れてくれば、ちゃんと頼もしい武器に変わってくれる一本だと思います」
―調整機能「FutureFit33」の可能性は?
「コブラの強みは、やはりこのカスタマイズ性ですね。ライ角やロフト角を非常に細かく動かせるので、フィッターの方と一緒に自分だけのポジションを見つける楽しみがあります。このヘッドをベースに調整していけば、誰にでも合う一本が必ず見つかるはずです。弾道の高さやつかまり具合、さらにはスピン量まで微調整できるため、プレースタイルや持ち球に応じた最適化が可能。調整幅の広さは、単なるフィッティングを超えて“クラブを育てていく”感覚すら味わえる点が魅力です」
―どんなゴルファーに合う?
「やはりブランドイメージ通り、若者層に一番刺さるのではないでしょうか。また、『左のミスを消したい』『もっとハードヒットしたい』という明確な目的があるゴルファーにもおすすめです。逆に軽く振って、オートマチックにつかまえたい方には、少し難しく感じてしまうかもしれません。まずは一度打ってみて、この独特の“叩ける安心感”を体感してほしいです。HSがある程度速い人や、操作性を残しつつ強弾道を放ちたい中上級者にとっては、大きな武器になってくれるでしょう」
若年層を魅了する尖ったブランド色を継続【総合評価4.2】
【試打結果(平均)】
総距離:263.4yd
キャリー:245.7yd
ヘッドスピード:46.2m/s
初速:67.3m/s
スピン量:3120rpm
打ち出し角:13.2度
【飛距離】4.0
【打感】4.5
【寛容性】4.0
【操作性】4.5
【構えやすさ】4.0
・ロフト角:10.5度
・使用シャフト:LIN-Q for Cobra(硬さS)、24 VENTUS BLACK 6(硬さX)
・使用ボール:横須賀グリーンゴルフ専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン、横須賀グリーンゴルフ
谷口拓也(たにぐち・たくや) プロフィール
1979年9月17日生まれ、徳島県出身。2003年のプロデビュー年に賞金シードを獲得。04年『アイフルカップ』で初優勝し、賞金ランク20位で最優秀新人賞を受賞。08年『サン・クロレラクラシック』で2勝目。数多くのトッププレーヤーを指導したコーチ、ピート・コーウェン氏に師事しレッスン技術を学ぶ。妻は国内女子ツアー3勝の一ノ瀬優希。