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三菱ケミカル特集
2025/06/06

菅沼菜々、復活Vの裏に“信じた1本”

連載:世界を席巻した王道シャフトの進化

作り手の思いを感じた工場見学での体験

菅沼菜々が三菱ケミカルを訪問 工場見学中にはシャフトの巻き付け作業を体験 「不器用なので向いてない」と苦笑い(撮影:落合隆仁)
工場見学中にはシャフトの巻き付け作業を体験 「不器用なので向いてない」と苦笑い(撮影:落合隆仁)

今回の工場見学ではカーボンシートの巻き付けやロゴの印刷など、一部の工程を実際に体験した。「皆さん手先が器用だなと思いました。私は編み物とかもできなくて、不器用なので向いていない。できるのは(機械の)ボタンを押すぐらい?(笑)」。ゴルフ界のアイドルらしく、工場内でも笑顔だった。

そんな彼女も、時折、真剣な表情で作業を見つめ「シャフト作りがこんなに大変だとは思っていませんでした。1本のシャフトができるまでにこれだけ多くの方が携わっているんですね」と振り返った。多くの人の手とその思いが詰まったシャフトを手に戦うことに大きな意味を見出したようだ。

男子ツアー参戦も大きな成長の糧に

菅沼菜々が三菱ケミカルを訪問 4月に参戦した「前澤杯」では同組だった元賞金王の2人のアプローチバリエーションに刺激を受けた(撮影:落合隆仁)
4月に参戦した「前澤杯」では同組だった元賞金王の2人のアプローチバリエーションに刺激を受けた(撮影:落合隆仁)

2年ぶりの優勝を果たす直前、今季は男子ツアーの「前澤杯 MAEZAWA CUP」に出場するという貴重な機会があった。同組は片山晋呉石川遼という元賞金王の2人。ショットについては「弾道が違い過ぎて別世界。参考にするとかいうレベルじゃありませんでした」と話す一方で、ショートゲームについては学びも多かった。「女子ツアーではあまりロブショットは使わないんですが、男子は試合でも使うし、練習もしていました。私もアプローチは得意な方ですけど、もっとバリエーションを増やして、精度を上げていきたいと思いました」

本人の言葉通り、菅沼はツアー屈指のアプローチ巧者。復活優勝を果たした「パナソニックレディース」の最終ホールでも見事なアプローチでパーをセーブした。ここからさらにレベルアップすれば、さらに強い姿が見られるだろう。

望みは300yd超えのシャフト「デザインもしてみたい!」

菅沼菜々が三菱ケミカルを訪問 社員の皆さんと一緒に集合写真。応援を受けてさらなる活躍を誓う(撮影:落合隆仁)
社員の皆さんと一緒に集合写真。応援を受けてさらなる活躍を誓う(撮影:落合隆仁)

シャフトについて聞いてみると、「今のシャフトに満足しているので、思い浮かびませんね」とひとしきり考えたうえで、「飛んで曲がらない、私でも300yd飛ぶシャフトがあったら使いたいです(笑)」とジョーク交じりで話した。男子ツアーで刺激を受けたのか、メーカーとしても、なかなかの無理難題だろう。さらに愛用しているシャフトについては、「ピンクとか、もっとかわいいシャフトを作ってほしいかも。三菱のシャフトって男子っぽいカッコ良さがあるじゃないですか。私にも女子が憧れるようなデザインをさせてほしいです」。こちらは実現の可能性があるかもしれない。

開幕時点ではレギュラーツアーの出場権を失っていたが、優勝により状況は一変。改めて今季に向けて菅沼は「あまり強気に言って期待外れになるのは嫌なのですが、まずはトップ10に入る回数を増やしたい。昨年は大きなミスが多かったけど、それが減ってきたので、簡単にボギーを打たないゴルフができるようになりました。これを続ければ、自然に上位に行けるかなと思っています」

もちろん、これからもそのプレーを支えるのは三菱ケミカルのシャフト。「シャフトとともに成長していきたい」と、これからの戦いを見据えている。

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