性格違いの“トリプルダイヤ3兄弟” 合うやつはどれだ?キャロウェイ「ELYTE◆◆◆T/ーTD/ーMAX」試打

新製品レポート「トリプルダイヤ ツアーバージョン」
毎年人気の◆◆◆ツアーバージョンだが今年は「T」「TD」「MAX」の3モデルとなる

キャロウェイの数量限定モデル「エリート トリプルダイヤモンド(以下◆◆◆)」に、ツアーバージョンの追加モデル「◆◆◆T」「◆◆◆TD」「◆◆◆MAX」が登場。エリートシリーズに位置づけられるこのドライバーは、ツアープレーヤー向けに開発された特別仕様で、毎年高い注目を集めている。標準モデルとはどう違うのか? 製品の特徴をギア知識が豊富なミタさんが解説。飛距離性能・打感・構えやすさをアスリートゴルファーのコウタロウ(HS50m/s)と、ベテランゴルファーのシオさん(HS40m/s)が試打し、分析した。

標準の「トリプルダイヤモンド」をベースに味変した3モデル

新製品レポート「トリプルダイヤ ツアーバージョン」
ノーマルの「◆◆◆」を含めたソールデザイン。右上の「T」だけ後方に3箇所のウエートポートが設置されている

【ミタさん】
今回紹介するのは「エリート◆◆◆」のツアーバージョン追加モデル、エリート「◆◆◆T」「◆◆◆TD」「◆◆◆MAX」の3モデルです。

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【シオさん】
ことしも追加モデルが出ましたね。

【コウタロウ】
ツアープロが使っているのでカッコイイですけど、名前だけ聞くと「超ロースピン」という感じですよね。特に「◆◆◆T」とか。

【ミタさん】
確かに「T」はツアーという意味ですからね。ただし、前方5グラム、後方13グラムのウエートを配置したことで、3モデルのなかでも一番スピンが入ってボールが上がりやすくなりました。その上でつかまりを抑えたフェードバイアス設計になっています。

新製品レポート「トリプルダイヤ ツアーバージョン」
「◆◆◆MAX」は460cc。それ以外は450cc。「◆◆◆T」だけ丸みを帯びた形状になっている。

【シオさん】
次に難しそうな「◆◆◆TD」は?

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【ミタさん】
「TD」はツアードロー(TOUR DRAW)の略称です。つかまりの良いツアーモデルで、ドロー系ですがスピン量は「◆◆◆」より多めです。

【コウタロウ】
最後の「◆◆◆MAX」はやさしそうなネーミングですね。

【ミタさん】
ヘッド体積が460ccで安心感のある形状で、「◆◆◆TD」よりも打球が上がりやすくなっています。

【コウタロウ】
3モデルとも標準の「◆◆◆」よりやさしくなっていても、特徴は継承されているんですか?

【ミタさん】
もちろんです。「エリート」シリーズで唯一の360度カーボンシャーシを継承していたり、アスリート好みのヘッドシェイプになっているのは3モデルとも共通。クラウンも光沢のある仕上げになっています。

ヘッドスピード40m/s前後でも使える!「◆◆◆TD」は想像以上のドローバイアス

新製品レポート「エリート トリプルダイヤツアー」
「◆◆◆T」は左に行かないだけでなくスピンが入る。安心してつかまえに行けます(コウタロウ)

【コウタロウ】
一番気になった「◆◆◆T」ですが、明らかに逃げ顔で丸い洋梨型!これは実際のヘッド体積(450cc)より小さく見えます。形状だけを見るとノーマル「◆◆◆」よりやさしそうには見えませんでしたね。

【ミタさん】
打った印象は?

【コウタロウ】
バックスピンが入る分、明らかにやさしく感じました。例えるならフェラーリに乗って時速50kmで走っているみたいな感じです。

【ミタさん】
フェラーリの例えはどういう意味ですか?

【コウタロウ】
打球は上がるし、高初速感も凄い。見た目は競技仕様だけど、私のように左を嫌うゴルファーにとっては安全運転のティショットが打てるという意味です。

【シオさん】
私のヘッドスピード(40m/s)でも「◆◆◆T」は十分に高さが出ましたし、ボールスピードも速い。ただし、ミスをすると右方向へのプッシュアウトが強烈でした。

新製品レポート「エリート トリプルダイヤツアー」
「◆◆◆TD」はとても振りやすくイメージ通りのドローが打ちやすかったです(シオさん)

【ミタさん】
「◆◆◆TD」はどうでしたか?

【コウタロウ】
「◆◆◆T」とは大きく異なり、想像以上のドローヘッドでした。ヘッドをポンと置いたときにちょっとだけトウがかぶって見えますし、インパクトでもトウ側が返ってきます。私が打つとプルドロー系の弾道になりすぎてしまいました。

【シオさん】
私には理想的なつかまりのドローボールで、一番飛びました。センターラインから少しだけ右に出て、ドローで戻ってくる感じ。ロースピンになりすぎないので、ドローボールなのにキャリーが出ました

新製品レポート「エリート トリプルダイヤツアー」
最近は低スピンドライバーが主流ですが、やはりスピンが入ってくれるとやさしいですね(シオさん/コウタロウ)

【ミタさん】
最後の「◆◆◆MAX」はどうでしたか?

【コウタロウ】
ヘッド体積が460ccなだけではなく、シャロー形状なので他の「◆◆◆」よりも安心感がある。3モデルのなかでは圧倒的にミスヒットに強く直進性があります。まさに「エリートドライバー」とノーマルの「◆◆◆」を足して2で割ったようなドライバーですね。

【シオさん】
私も3モデルの中では「◆◆◆MAX」が飛距離的にやや劣りましたが、打球は一番まとまっていました。また、同じ460ccの「エリート」や「エリートX」よりもシャープに振れるので、タイミングがとても合わせやすかったです。

「◆◆◆T」平均試打データ

新製品レポート「エリート トリプルダイヤT」
「◆◆◆T」ロフト10.5度。コウタロウは右にフェードする幅が一番大きかった。

【ミタさん】
この3モデルはどんなゴルファーに向いていると思いますか?

【コウタロウ】
「エリート」や「エリートX」だと少し振りづらい、でもノーマルの「◆◆◆」だと少し難しいと感じた方ですね。「◆◆◆」を基準とすれば、打球が上がらないと思ったら「◆◆◆T」、つかまりが欲しいと思ったら「◆◆◆TD」、もう少しミスヒットに対する寛容性が欲しいなら人は「◆◆◆MAX」といった感じで、とてもシンプルに選べます。

【シオさん】
この3モデルは打球が上がりやすいので、ヘッドスピード40m/s前後のゴルファーでも十分に使えます。そこがノーマルの「◆◆◆」とは違いました。

「◆◆◆TD」平均試打データ

新製品レポート「エリート トリプルダイヤTD」
「◆◆◆TD」ロフト10.5度。シオさんは終始、理想的な弾道だった。

【ミタさん】
追加発売された3モデルはすべて「◆◆◆」よりスピンが入るので、打ち出しも最高到達点も高い。「◆◆◆TD」はかなりドローバイアスになって、つかまりやすいのが特徴です。逆に「◆◆◆T」はつかまりを抑えつつ、スピン量が落ち過ぎないので、チーピンはかなり抑えられそう。「◆◆◆MAX」はアドレスした時点で難しい印象はなく、「エリート」と「◆◆◆」の中間みたいなドライバーになっています。

【コウタロウ】
ツアーバージョンが加わって、「エリートシリーズ」ドライバーは全7種類。それぞれ個性がしっかりありました。

「◆◆◆MAX」平均試打データ

新製品レポート「エリート トリプルダイヤMAX」
「◆◆◆MAX」ロフト10.5度。曲がり幅は圧倒的に少なかった

まとめ

新製品レポート「エリート トリプルダイヤT」
スピンが入ってくれて左に行かないドライバーは意外に少ない、と好印象
新製品レポート「エリート トリプルダイヤTD」
昔ながらのゴルファーにはたまらない操作系ドローバイアスモデル
新製品レポート「エリート トリプルダイヤMAX」
「◆◆◆MAX」も450ccにして欲しかったという二人の評価

■ 試打したクラブのスペック

新製品レポート「エリート トリプルダイヤT」

キャロウェイ エリート ◆◆◆Tドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:TENSEI GREEN60 for Callaway ●硬さ:S

新製品レポート「エリート トリプルダイヤTD」

キャロウェイ エリート ◆◆◆TDドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:TENSEI GREEN60 for Callaway ●硬さ:S

新製品レポート「エリート トリプルダイヤMAX」

キャロウェイ エリート ◆◆◆MAXドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:TENSEI GREEN60 for Callaway ●硬さ:S

■ マイクラブ情報

シオさん:スリクソン ZXi ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:ディアマナ BB 53 ●硬さ:S

コウタロウ:コブラ DS-ADAPT LS ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Tour AD DI HM-6 ●硬さ:X

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ミタさん プロフィール

1978年生まれ。かつてのサッカー少年が父の影響でゴルフを始めたのは高校生のとき。2014年にゴルフテックに入社し、レッスンコーチ兼クラブフィッターとして活躍した。現在はギア知識を活かして、コンテンツの企画を担当。洋服や車など好きな「モノ」への探求心が人一倍強く、作り手の素材や製法へのこだわりが大好物。デニムやスニーカーへの知識も豊富。

コウタロウ プロフィール

1985年生まれ。「日本一の漫才師」を夢見た幼少期を経て、学生時代はゴルフに没頭。日本アマなどに出場した。日本プロゴルフ協会(PGA)ティーチングライセンスを取得した2012年にゴルフテックに入社。長年、レッスンコーチを務めていたが、現在はコンテンツに出たり、作ったりしている。ヘッドスピードは50m/s前後。持ち球はフェード。最近は四十肩との付き合い方を模索中。

シオさん プロフィール

1967年生まれ。GDOでは古参の編集部員。若い頃は小ぶりヘッドのドライバーとマッスルバックのアイアンを愛用していたが、近年ではミスに強く、飛ばせるギアを好んで使用している。ヘッドスピードは40m/s前後。ミドルアイアンでグリーンに止まる球が打てないことが最近の悩み。持ち球は低めのドロー。平均スコアは80くらい。

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