見た目よし、飛距離よし、安定感よし 落下地点が揃う タイトリスト「T250」

新製品レポート「T250」
Tシリーズのなかでも特に注目度が高い「T250」アイアン

発売間もないタイトリストの新「Tシリーズ」は、キャビティ構造「T100」「T150」と、中空構造「T250」「T350」の4モデル構成。なかでも注目を集めているのが「T250」だ。美しいデザインに加え、高弾道でかつしっかり飛ばせる性能を実現しているという。そんな新製品の特徴をギア知識が豊富なミタさんが解説。打感、構えやすさ、飛び性能をアスリートゴルファーのコウタロウ(HS50m/s)とベテランゴルファーのシオさん(HS40m/s)が試打し、分析した。

L字フェースで高初速エリアを拡大!フェース裏の厚みで打感を向上

新製品レポート「T250」
「T150」よりも気持ち大きいサイズ感でスッキリした顔立ち

【ミタさん】
今回はタイトリストの「T250」です。発売初週から圧倒的なセールスを記録しています。

【コウタロウ】
やっぱり売れてるんだ。初めて見た時から、4モデルの中で一番カッコイイと思いました。バックフェースのデザインとか雰囲気がマッスルバックみたい。「T100」や「T150」より好きですね。

【シオさん】
でも、マッスルバック構造じゃないですよね?

【ミタさん】
カテゴリーとしては中空アイアン。ただし、一般的な中空アイアンと比べるとシャープな形状で中・上級者でも使えるアイアンです。

新製品レポート「T250」
「T250」のヘッド分解パーツ。スッキリした外観とは裏腹に内部は新しいフェース構造などテクノロジーは満載

【コウタロウ】
「T100」、「T150」との違いは?

【ミタさん】
設計が全然違います。ソール部分まで包み込んだL字型のフェース形状と、フェース裏側をV字テーパーデザインにすることで、広範囲でボールスピードを速くしています。ソールに近い下側で打ったときでもボールスピードが落ちにくい。

【シオさん】
タングステンは入っていますか?

【ミタさん】
もちろんです。「T250」にもヘッド内部のトウ側、ヒール側の両方に高比重のタングステンを配置しています。また、円形状のマックスインパクトテクノロジーを搭載することで、安定したキャリーと方向性をもたらしています。

【コウタロウ】
なるほど。ただし、昔からタイトリストを使っている人にとっては、打感が気になりますね…。

「T100」「T150」とは別モノ! 飛距離が伸びるのに着弾範囲が狭くなった

新製品レポート「T250」
中空アイアンなのに高さがしっかり出てくれるので扱いやすい(シオさん)

【コウタロウ】
バックフェースもカッコイイけどアドレスしたときの顔もイイ。ほんの少し「T150」より大きいけど全くボッテリ感はありません。シンプルでタイトリストらしい形状です。

【シオさん】
私にとっては「T100」、「T150」を構えたときのプレッシャーがなくなって、安心感がありました。

【ミタさん】
打った印象はどうですか?

【コウタロウ】
「T100」、「T150」とは打感も弾道も別モノ。弾き感のある打感になっていて、実際にボールスピードは速い。7番アイアンのロフトは30.5度ですが、ロフト以上に打球が上がってくれました。スピードもあって、弾道も高いので、「T150」と比較するとキャリーが10ヤード以上も伸びています。

【シオさん】
私も高さはビックリしましたね。そして、ドライバーのヘッドスピードが40m/sの私が打ってもキャリーは150ヤードで安定しました。打点のバラツキに強いので、落下地点が安定します。これはスコアアップにつながりそうです。

新製品レポート「T250」
見た目、飛距離、安定感の3拍子が揃ったアイアンです(コウタロウ)

【ミタさん】
気になっていた打感はどうですか?

【コウタロウ】
正直に言うと、弾き感がある分、芯に当たったときでも少しボヤける感じがしました。「T100」のようなクリアで無垢なフィーリングは求めない方がいいと思います。

【シオさん】
たしかに弾き感はありますけど、私は飛びそうな感じがして嫌な打感ではありません。硬いというよりも強いインパクトでした。

新製品レポート「T250」
とても実用的なアイアン。人気になる理由がわかりました(シオさん)

【ミタさん】
どんなゴルファーに向いていますか?

【コウタロウ】
飛距離も伸ばしたいし、安定性も向上したい、それでもカッコイイアイアンが欲しい人にピッタリです。歴代のタイトリストアイアンを使い続けた人にはこの打感は賛否あるかも知れませんが、他メーカーから「T250」に乗り換える人には違和感を感じない人も多いと思います。

【シオさん】
歴代の「Tシリーズ」で言えば「T300」とか「T350」を使っていた人で、少し上達した人が「T250」を使うと、さらに次の段階にステップアップできると思います。

新製品レポート「T250」
7番の平均試打データ。バックスピン量はやや少なめだが高初速で打ち出し角が高いのが特徴

【ミタさん】
「T100」、「T150」は操作性を重視したモデルになっていて、「T250」になると寛容性・飛距離性能を重視した設計になっています。オートマチックにストレートボールが打ちたいなら「T250」で、マニュアル操作で色んな球筋が打ちたいタイプは「T100」「T150」がいい。打感も弾き感があるだけにボールスピードは速く、「T150」と比較するとキャリーの差がしっかり現れると思います。

【コウタロウ】
中空アイアンなのに打球が高いことと、タテ距離のズレが少ないのは「さすがタイトリスト」。アイアンに求めるものを分かっていますね。

まとめ

新製品レポート「T250」
特に見た目とやさしさは両者とも非常に高く評価していた

■ 試打したクラブのスペック

新製品レポート「T250」

タイトリスト T250アイアン
●ロフト角:30.5度(7I) ●シャフト:N.S.プロモーダス3 ツアー105 ●硬さ:S

■ マイクラブ情報

シオさん:ブリヂストン ツアーB X-CB アイアン
●シャフト:N.S PRO MODUS3 TOUR 120 ●硬さ:S

コウタロウ:ミズノ S-3 アイアン
●シャフト:Dynamic Gold MID TOUR ISSUE ●硬さ:S200

この記事の画像をすべて見る

ミタさん プロフィール

1978年生まれ。かつてのサッカー少年が父の影響でゴルフを始めたのは高校生のとき。2014年にゴルフテックに入社し、レッスンコーチ兼クラブフィッターとして活躍した。現在はギア知識を活かして、コンテンツの企画を担当。洋服や車など好きな「モノ」への探求心が人一倍強く、作り手の素材や製法へのこだわりが大好物。デニムやスニーカーへの知識も豊富。

コウタロウ プロフィール

1985年生まれ。「日本一の漫才師」を夢見た幼少期を経て、学生時代はゴルフに没頭。日本アマなどに出場した。日本プロゴルフ協会(PGA)ティーチングライセンスを取得した2012年にゴルフテックに入社。長年、レッスンコーチを務めていたが、現在はコンテンツに出たり、作ったりしている。ヘッドスピードは50m/s前後。持ち球はフェード。最近は四十肩との付き合い方を模索中。

シオさん プロフィール

1967年生まれ。GDOでは古参の編集部員。若い頃は小ぶりヘッドのドライバーとマッスルバックのアイアンを愛用していたが、近年ではミスに強く、飛ばせるギアを好んで使用している。ヘッドスピードは40m/s前後。ミドルアイアンでグリーンに止まる球が打てないことが最近の悩み。持ち球は低めのドロー。平均スコアは80くらい。

広告の後にも続きます

アクセスランキング

  • 総合
  • ツアー
  • レッスン
  • ギア情報

SPECIALコンテンツPR

特集記事PR

こちらもおすすめ

GDOサービス

GDOのサービス