タイトとキャロウェイのちょうど真ん中 “万人がイケるミニ” テーラーメイド「r7 クアッドミニ」ドライバー

新製品レポート「テーラーメイド r7 QUAD MINI」
6月6日発売 テーラーメイド「r7 QUAD MINI」ドライバー

2006年に登場し、一世を風靡した名器「r7 スーパークアッド」が、最新テクノロジーをまとって「r7 クアッドミニ」として復活。懐かしのデザインに加え、4つの可変式ウエートを搭載したことで、ミニドライバー初の本格的な弾道調整も可能になった。その操作性、打感、見た目はどう変わったのか。製品の特徴をギア知識が豊富なミタさんが解説。打感、構えやすさ、飛び性能をアスリートゴルファーのコウタロウ(HS50m/s)とベテランゴルファーのシオさん(HS40m/s)が試打し、分析した。

ミニドライバーのウエート調整は意外と大事!?

新製品レポート「テーラーメイド r7 QUAD MINI」
体積は305cc。ソールウエートは前方に4g×2 後方に13g×2が配置されている(13.5度モデル)

【ミタさん】
今回紹介するのは「r7 クアッドミニ」です。ベテランゴルファーなら誰もが知っている大ヒットドライバーがミニドライバーとして帰ってきました。

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【コウタロウ】
これは懐かしい。20歳のときに、このドライバーで日本アマに出場したのでよく覚えています。

【シオさん】
私も買いました。当時はテクノロジーが衝撃的でしたね。「ムーバブルウェイト」が4つあって自由自在に重心を変えることができました。

【ミタさん】
モデル名のクアッドは「4」という意味。「r7 クアッドミニ」も4つの「ムーバブルウェイト」がついているのが一番のポイントです。

【コウタロウ】
ミニドライバーでこんなにウエート調整ができるのは珍しいですね。

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新製品レポート「テーラー r7 QUAD MINI」
フェースにはチタン素材の中でも反発力の高いZATECH(ゼーテック)チタンが採用されている

【ミタさん】
毎年ミニドライバーを発売しているテーラーメイドですが、4つの可変式ウエートを搭載したのは初めてです。13.5度モデルは前方2箇所に4グラム、後方2箇所に13グラムのウエートをつけています。

【シオさん】
ミニドライバーでもウエートを調整するメリットは大きいですか?

【ミタさん】
大きいと思います。ミニドライバーはアスリートゴルファーが使うのか、ドライバーが苦手な人が使うのか、ティショット専門で使うのか、地面からも打つのかという色んな選択肢があるので、ドライバー以上にウエートを調整する効果は大きいと思います。

【コウタロウ】
ちなみにウエートを逆(前方の2箇所に13g、後方の2箇所に4g)にしたらどうなりますか?

【ミタさん】
浅重心になるのはもちろん、テーラーメイドのミニドライバー史上、最も低い重心ポジションになります。ちなみにデザインは18年前の「r7 スーパークアッド」にそっくりですが、ツイストフェースや貫通型スピードポケットなどの最新テクノロジーも搭載しています。

玄人好みの顔と打感。0.25インチアップでほぼドライバーと同じ飛距離に

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カーボンクラウンだが黒一色のサテン仕上げによって当時のチタンクラウンを彷彿とさせる

【コウタロウ】
まず顔がイイ、テーラーメイドのフェアウェイウッドをそのまま大きくした感じです。

【シオさん】
難しそうにも見えないし、やさしすぎる感じもしない、本当に絶妙な形状。テーラーメイドはこういうヘッドを作るのが上手いですね。

【ミタさん】
打った印象はどうでしたか?

【シオさん】
昨年から今年にかけて沢山のミニドライバーが出ましたけど、私は一番打ちやすかったです。ロースピンヒッターの私でもスピン量が2000回転を超えていて、打球が上がってくれました。それと芯に当てやすかったのでドライバーと同じくらいの飛距離が出ました。

【ミタさん】
シオさんのヘッドスピード(40m/s)でも210ヤード以上飛んでいましたね。前作のバーナーミニより0.25インチ長くして43.75インチになったことも飛距離アップにつながったと思います。

【シオさん】
長くなっても打点のバラツキが少なくて、芯に当てやすかったです。

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バランスがとても良いのでミニドラ初心者にもオススメできます(コウタロウ)

【ミタさん】
コウタロウはどうでしたか?

【コウタロウ】
僕もいっぱいミニドライバー打ってきましたが、シオさんが言うように飛距離性能が高くて、程よくスピンも入ってくれるのでやさしい。それと打感が抜群です!チタンフェースらしい音と弾き感が心地よかった。古き良き時代の音ですね。

【ミタさん】
ちなみにウエートを変えて、超浅重心にしたらどうでしたか?

【コウタロウ】
全然違うクラブになってビックリしました。操作性が増して、めちゃくちゃ飛ぶ。また、ヘッド後方の重さが消たことで、ダウンブローにも打ちやすく、地面からも使えそうです。

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顔や打感にうるさい両者も大満足であった

【シオさん】
私は浅重心にすると、つかまりにくくなった分、スライスが出るようになりました。スライスなのに低スピンという球筋で、私にはハードでした。

【ミタさん】
どういうゴルファーに使ってほしいミニドライバーですか?

【シオさん】
ヘッドスピード40m/sくらいのゴルファーにとっては打ちやすくて、球筋もタテ距離も揃ってくれます。ドライバーのミスでスコアを落としている人には絶対オススメです。

【コウタロウ】
ミニドライバーとして、ど真ん中にいる感じがしました。タイトリストの「GT280」はアスリート向けな仕様で、キャロウェイの「エリート ミニ」はアベレージゴルファーでも使えるミニドライバー。テーラーメイドの「r7 クアッドミニ」はちょうどその真ん中にいて、幅広いゴルファーが使えると思います。

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平均試打データ ウエートの位置次第で性格がガラッと変わっていた

【ミタさん】
「r7 クアッドミニ」はミニドライバーの先駆者であるテーラーメイドらしい、ミニドライバーの王道的なモデルです。スピン量も多過ぎず少な過ぎず、弾道やつかまりもオーソドックスなのでアベレージゴルファーでもアスリートゴルファーでも使えます。さらに4つの可変式ウエートを搭載したことで調整機能が進化しました。印象的だったのは打感・打球音。昔のテーラーメイドの打感が好きだった人には、懐かしくて最高の打感だと思います。

【コウタロウ】
ノスタルジックなデザインでとにかくカッコイイ!パー5のセカンドショットをこれで乗せたら、さらにカッコイイだろうね。

シオさんの平均試打データ

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シオさんは標準のウエートポジションが一番の好結果となっていた

まとめ

新製品レポート「テーラーメイド r7 QUAD MINI」
両者とも評価が高い。様々なゴルファーに対応できそうだ

■ 試打したクラブのスペック

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テーラーメイド r7クアッドミニドライバー
●ロフト角:13.5度 ●シャフト:ディアマナ TM55 ●硬さ:S

■ マイクラブ情報

シオさん:スリクソン ZXi ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:ディアマナ BB 53 ●硬さ:S

コウタロウ:コブラ DS-ADAPT LS ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Tour AD DI HM-6 ●硬さ:X

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ミタさん プロフィール

1978年生まれ。かつてのサッカー少年が父の影響でゴルフを始めたのは高校生のとき。2014年にゴルフテックに入社し、レッスンコーチ兼クラブフィッターとして活躍した。現在はギア知識を活かして、コンテンツの企画を担当。洋服や車など好きな「モノ」への探求心が人一倍強く、作り手の素材や製法へのこだわりが大好物。デニムやスニーカーへの知識も豊富。

コウタロウ プロフィール

1985年生まれ。「日本一の漫才師」を夢見た幼少期を経て、学生時代はゴルフに没頭。日本アマなどに出場した。日本プロゴルフ協会(PGA)ティーチングライセンスを取得した2012年にゴルフテックに入社。長年、レッスンコーチを務めていたが、現在はコンテンツに出たり、作ったりしている。ヘッドスピードは50m/s前後。持ち球はフェード。最近は四十肩との付き合い方を模索中。

シオさん プロフィール

1967年生まれ。GDOでは古参の編集部員。若い頃は小ぶりヘッドのドライバーとマッスルバックのアイアンを愛用していたが、近年ではミスに強く、飛ばせるギアを好んで使用している。ヘッドスピードは40m/s前後。ミドルアイアンでグリーンに止まる球が打てないことが最近の悩み。持ち球は低めのドロー。平均スコアは80くらい。

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