ついにキター!俺にも使えそうな軟鉄鍛造アイアン キャロウェイ「X フォージド MAX/MAX STAR」

新製品レポート「キャロウェイ X-FORGED MAX/MAX STAR」
7月18日に発売されるキャロウェイ「X FORGED MAX/MAX STAR」アイアン

2024年、大ヒットを記録した「X フォージド/X フォージド スター」から1年。キャロウェイからその兄弟モデルである「X フォージド MAX」と「X フォージド MAX STAR」が誕生した。軟鉄鍛造の打感とやさしさを両立した“MAX系”フォージドアイアン。ポケットキャビティ構造や低重心設計を採用し、さらなる寛容性を実現したというが、その性能はいかに。製品の特徴をギア知識が豊富なミタさんが解説。打感、構えやすさ、飛び性能をアスリートゴルファーのコウタロウ(HS50m/s)とベテランゴルファーのシオさん(HS40m/s)が試打し、分析した。

「MAX」はキャビティに2つの穴。「MAX STAR」は独自の2ピース構造

新製品レポート「X FORGED MAX」
「MAX」は「X フォージド」とほぼ同サイズだがトップラインが厚く見え、「MAX STAR」はシリーズ最大のサイズ感となっている

【ミタさん】
今回紹介するのはキャロウェイの「Xフォージド MAX(以下、MAX)/Xフォージド MAX STAR(以下、MAX STAR)」です。

【シオさん】
アイアンも「MAX」ですか!

【ミタさん】
モデル名からもわかるように、前作モデルと比較すると慣性モーメントが大きくなっています。

【コウタロウ】
昨年の「X フォージド」よりやさしいってことですか?

【ミタさん】
はい。今回の「MAX/MAX STAR」は昨年発売した「X フォージド」と「X フォージド スター」の間を埋めるような性能となっているので、「X フォージド」よりはやさしい仕様になっています。また、ロフト設定もそれぞれ異なります。7番の比較で、最も寝ているのが「X フォージド(33度)」。最も立っているのは「X フォージド スター(29度)」。今年の2モデルはその中間、「MAX」が32度、「MAX STAR」が30度となっています。

新製品レポート「X FORGED MAX」
キャビティ部の構造は大きく異なる。「MAX」はトウ、ヒール部のみ深い穴が開いた設計に対し「MAX STAR」は完全なポケット型構造

【シオさん】
形状としてはポケットキャビティ?

【ミタさん】
「MAX STAR」は完全なポケットキャビティで、キャビティ部分も相当深めです。「MAX」は「MAX STAR」に比べると少しスマートになっていて、キャビティ部分のトウ側とヒール側のみに穴が開いたキャビティ構造になっています。

【コウタロウ】
昨年話題になった軟鉄鍛造の一枚モノというコンセプトは継承しているんですか?

【ミタさん】
「MAX」は一枚モノの1ピースの軟鉄鍛造ですが、「MAX STAR」はシリーズ最大の深重心にするため2ピース構造になっています。

新製品レポート「X FORGED MAX」
ヘッドサイズに比例してソールの幅も「MAX STAR」が大きく重心が深くなっている

【コウタロウ】
えっ、2ピース構造になると「X フォージド」の打感が…。

【ミタさん】
それは気になるところでしょうが、2ピース構造のボディとフェースはどちらも軟鉄。さらに、一般的な2ピース構造はフェースのみをボディーにハメ込む構造が多いのですが、「MAX STAR」は打感が損なわれないよう、フェースとネックを一体型にして、後方のボディ部分を溶接した構造になっています。

他メーカーも含めて最もやさしい軟鉄鍛造アイアンかも!?

新製品レポート「X フォージド MAX STAR 」
「MAX STAR」は軟鉄アイアンのなかで一番やさしいのでは?(コウタロウ)

【シオさん】
最初に「MAX」から打ちましたが構えたときはセミアスリートモデルの顔。でも打つとアベレージモデルのやさしさがありました。何球打っても同じ球が出ましたね。

【ミタさん】
キャリーも140ヤード前後で綺麗に揃っていましたね。

【シオさん】
タテ距離のブレが本当に少ない。10球以上打って、キャリーの差が5ヤードもない。これだけ安定してくれるのは驚きました。

【ミタさん】
コウタロウは「MAX」の印象、どうでしたか?

【コウタロウ】
やさしいし、打球も上がるし、ミスヒットにも強い。打感は「X フォージド」とは違います。決して硬くはないけど、柔らかさの中にも強さがあります。柔らかいのは「X フォージド」ですが、飛んでいる感覚が欲しい人は「MAX」の方が好きかもしれない。

新製品レポート「X フォージド MAX 」
「X フォージド」よりも「MAX/MAX STAR」は打点ブレに強いです(シオさん)

【ミタさん】
「MAX STAR」はどうでしたか?

【シオさん】
形状からしても他のシリーズとは違って、フェース長も長く、トップラインが厚い。第一印象としてはとにかく簡単!他メーカーを含めても、軟鉄鍛造アイアンでここまでやさしいアイアンはなかなかありません。打球が上がりやすくて、ミスヒットにも強い。

【コウタロウ】
しかも、決して飛び系アイアンほど飛びすぎることはなくて、一般的なフォージドアイアンより8~10ヤードくらい飛ぶ距離がちょうどいい。ただし、打感は「MAX」よりも弾き感は強い。ソールのボリュームがあって、いかにも重心が低そうだと思いましたが、想像通りの高弾道でした。

新製品レポート「X フォージド MAX 」
「MAX」は1ピース構造で「MAX STAR」は2ピース構造。打感はやっぱり“軟鉄”でしたね(コウタロウ/シオさん)

【ミタさん】
どんなゴルファーに合いますか?

【コウタロウ】
「MAX STAR」は今までステンレスのポケキャビアイアンを使っていて、そろそろ軟鉄鍛造が欲しくなってきて“フォージドアイアンデビュー”のゴルファーにオススメです。ソール幅が広いので払い打つタイプのアベレージゴルファーでも打ちやすいと思います。

【シオさん】
逆に「MAX」は、昨年の「X フォージド」に興味を持ったけど、難しいと思って断念したゴルファーに打って欲しい。「X フォージド」に比べると上下方向にも左右方向にもスィートエリアが拡大しているので、打球方向、飛距離の安定感が抜群でした。ドライバーのヘッドスピード40m/s前後なら十分に「MAX」は使えます。

X フォージド MAX(#7/32°) 平均試打データ

新製品レポート「X-FORGED MAX」
飛び系アイアンではないので縦距離が合いやすかった

【ミタさん】
昨年の「X フォージド」よりも重心を低く・深くしているのが「MAX」「MAX STAR」です。2モデルが追加されて4モデル展開になりましたが、アスリートゴルファー仕様なのが「X フォージド」、セミアスリート系で寛容性重視なら「MAX」、飛距離重視なら「X フォージド スター」。そしてアベレージゴルファーでも使えるのが「MAX STAR」です。「MAX STAR」だけは打感もしっかりしていて、ヘッドサイズも大きい。重心も深くなっているので、他の3モデルとはかなりタイプが違うアイアンです。

【シオさん】
軟鉄鍛造アイアンでこんなに弾道、球筋が揃ってくれるモデルははじめてでした。やさしさ“MAX”です!

X フォージド MAX STAR(#7/30°)平均試打データ

新製品レポート「X-FORGED MAX STAR」
「MAX」よりロフトが立っているが低スピンになり過ぎることはなさそう

まとめ

新製品レポート「X-FORGED MAX」
アスリートのコウタロウはトップラインの厚みが気になったようだ
新製品レポート「X-FORGED MAX STAR」
シオさんにはヘッドサイズが大き過ぎた様子に対しコウタロウは入門編としての評価が高かった

■ 試打したクラブのスペック

新製品レポート「キャロウェイ XフォージドMAX 」

キャロウェイ X フォージド MAXアイアン
●ロフト角:32度(7I)●シャフト:N.S.PRO モーダス3 ツアー105 ●硬さ:S

新製品レポート「キャロウェイ XフォージドMAX S」

キャロウェイ X フォージド MAX STARアイアン
●ロフト角:30度(7I)●シャフト:N.S.PRO モーダス3 ツアー105 ●硬さ:S

■ マイクラブ情報

シオさん:スリクソン ZXi ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:ディアマナ BB 53 ●硬さ:S

コウタロウ:コブラDS-ADAPT LS ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Tour AD DI HM-6 ●硬さ:X

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ミタさん プロフィール

1978年生まれ。かつてのサッカー少年が父の影響でゴルフを始めたのは高校生のとき。2014年にゴルフテックに入社し、レッスンコーチ兼クラブフィッターとして活躍した。現在はギア知識を活かして、コンテンツの企画を担当。洋服や車など好きな「モノ」への探求心が人一倍強く、作り手の素材や製法へのこだわりが大好物。デニムやスニーカーへの知識も豊富。

コウタロウ プロフィール

1985年生まれ。「日本一の漫才師」を夢見た幼少期を経て、学生時代はゴルフに没頭。日本アマなどに出場した。日本プロゴルフ協会(PGA)ティーチングライセンスを取得した2012年にゴルフテックに入社。長年、レッスンコーチを務めていたが、現在はコンテンツに出たり、作ったりしている。ヘッドスピードは50m/s前後。持ち球はフェード。最近は四十肩との付き合い方を模索中。

シオさん プロフィール

1967年生まれ。GDOでは古参の編集部員。若い頃は小ぶりヘッドのドライバーとマッスルバックのアイアンを愛用していたが、近年ではミスに強く、飛ばせるギアを好んで使用している。ヘッドスピードは40m/s前後。ミドルアイアンでグリーンに止まる球が打てないことが最近の悩み。持ち球は低めのドロー。平均スコアは80くらい。

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