上田桃子プロが考える『距離感』-ゴルフ、数字、人との“距離”を読み解く
■レーザー距離計がもたらす恩恵と提案
現在、愛用するのは最新モデル「COOLSHOT PROIII STABILIZED」。ニコンの強みである手振れ補正に加え、わずか0.1秒の測定速度を実現し、より強力になったモデルへと大きく進化している。
「私が使い始めたころのレーザー距離計とは全然違いますね。計測に時間を取られないので、プレーについて考える時間ができる。これを持っていない人は損していると思います」といい、すべてのゴルファー、特にジュニア世代にも積極的な活用を推奨する。
さらに、観戦が専門のゴルフファンにも。「ここから何ヤードなのかが分かると観戦は絶対に楽しくなります。『この選手はこの距離が得意なんだ』というふうに、見方もより深くなるはずです」。ニコンのレーザー距離計は、プレーヤーにとっても、ギャラリーにとっても、ゴルフをより深く楽しむための強力な味方なのだ。
■今も変わらぬ“らしさ”で、ファンとの新しい距離感へ
ツアーを離れたことで、ファンと接する機会は少なくなっている。
「イベントでお会いできた方もいるのですが、圧倒的に会える回数は減っています。だからこそ、解説をしている姿を見ていてくれたらいいなと思います。ファンの方はきっと私が私らしくいることを喜んでくれる。無理やり仕事をして、変わったなと思われないようにしています(笑)」
さらに指導者として活躍する自身の姿を思い描きつつ「私を応援してくれた方が今後は私の教え子を応援してくれるようになったらうれしいですね」と続けた。
コーチになった上田が教え子の活躍を現役時代を知るファンたちと喜び合う―。そんな日が来るのも決して遠くはないはず。ツアーを離れた現在も上田桃子は変わらずに大好きなゴルフのすぐそばにいるのだから。
上田桃子(うえだ・ももこ)
1986年6月15日生まれ。熊本県出身。9歳のときにゴルフを始め、坂田塾で腕を磨く。東海大学付属第二高卒業後、プロ3年目の2007年に「ライフカードレディス」でツアー初優勝をはじめ、日本開催の米ツアー「ミズノクラシック」優勝を含む年間5勝を挙げて賞金女王に輝く。米ツアー挑戦を経て国内ツアーで勝利を重ねた。通算17勝。
撮影:角田慎太郎
協力:浜野ゴルフクラブ




















