なんなんだこの足にフィットする一体感はっ!アディダス「アディゼロ ゼッドジー 25 BOA」試し履きレポート
GDOのシューズ3兄弟(シューズマニア・室井、セールスプランナー・塩田、元中古ショップ店長・桂)が、最新のゴルフシューズを気ままにレビューする恒例企画。「25春夏モデル編」第1回は、軽さと安定感を両立したアディゼロシリーズ最新作、アディダス「アディゼロ ゼッドジー 25 BOA」だっ!
“軽さ”だけじゃない!今作の特長は?
【塩田】
アディゼロといえば軽さがウリのシリーズです。今回もBOAタイプで約360g(25.5cm)と、比較的軽量の仕上がりになっています。ですが、今作はそこに加えて、ツアープロや上級者も安心して履けるような安定感も兼ね備えています。
【室井】
最初、インターネットで画像を見たときは足首周りがミッドカットっぽい感じがしたのですが、くるぶしに当たる感じは一切ありません。歩きやすさもあります。やっぱりアディダスのシューズはどのモデルも完成度が高いです。
【塩田】
見た目もすごいスポーティですよね。甲の部分にはニット素材を採用していますが、足首周りはニットではありません。これまでもニットで足首を覆うモデルはありましたが、人によってはニットで足首が擦れてしまったり、逆にすき間ができてしまったりしていたので、まさにイイトコ取りをした作りになっています。さすがアディダス、よく考えられています。
圧倒的な“一体感”!履き心地は
【室井】
(履き心地は)若干タイトに感じましたが、キツさはありません。特にアーチ(土踏まず)周りの足とシューズの一体感がスゴい。ここも「さすがアディダス」という感じです。
【桂】
つま先の方は広くてゆとりがあるのですが、私も全体的にタイトに感じました。フィット感が強いです。
【室井】
見た目だけだと分からないことも多いですよね。例えば、先ほども話に上がりましたが、足首周りをあえてニット素材にしなかったことが大きいと思います。ニットだとどうしても柔らかくて安定感に欠けるところがあるのですが、このモデルはめちゃくちゃしっかりしている。ソールもアッパーもしっかりしていますが、どこも痛くならない。これがスゴい。
【塩田】
(BOAの)ワイヤーもニットで覆われて隠れているので、デザイン的にも一体感が伝わってきますよね。
【室井】
そうなんです。それもかなり効いています。とにかく足とシューズが一体になっている感覚がスゴいんです。
【塩田】
あとは、今回はBOAだけでなくレース(紐)タイプもラインアップされています。レースは見た目やアッパー素材、履き心地もやや異なりますので、ご購入の際はぜひ履き比べていただきたいです。
軽さと安定感の両立!プロも信頼する完成度
【桂】
具体的にはどういった機能が搭載されていますか?
【塩田】
ミッドソールにはおなじみのLIGHTSTRIKE PRO(ライトストライク プロ)を搭載しています。アディダスにはBOOST(ブースト)と呼ばれる柔らかい代表的な素材があるのですが、今回はやや硬めのLIGHTSTRIKE PROを搭載していることで安定感も担保しています。
【室井】
前作(ZG23)からコンセプトが変わった気がします。他のアディダスの代表的な2モデル「TOUR360」「コードカオス」と比べて最もしっかりしていると思います。安定感を求める方には特におすすめです。
【塩田】
近年、アディダスのシューズはコードカオスの人気が特に高いんですが、スイングが力強い男子プロでは履いている人があまりいなかったんです。その中でも今作のアディゼロは履いている男子プロもいるので、そういったところからもこのシューズの総合力の高さが分かります。
“次世代”のスパイク!?新型アウトソールを搭載
【桂】
アウトソールのグリップ力も高いですよね。
【塩田】
そうなんです。以前、TOUR360シリーズに搭載されていた「スパイクモア」という、ソフトスパイクとスパイクレスの長所を融合させたアウトソールがあったのですが、今作はそれをさらに改良した新型が採用されています。まさに“次世代のスパイク”といった感じです。
【桂】
普通の鋲タイプよりもグリップする感覚がありました。地面に突き刺さってくれる感じです。ですが、いわゆる突き上げ感のようなものは感じませんでした。
【塩田】
アウトソールの素材はカチカチに硬いものではなく、一定のしなやかさもあります。その分突き上げ感も感じづらくなっていますね。
気になるサイズ感は
【桂】
今作の特長は一体感ということですが、普段履いているシューズと比べてサイズ感に違いはありましたか?
【塩田】
私は普段と同じ26.0cmを選びました。
【室井】
私も25.5cmだったので、いつも通りです。
【桂】
私はつま先周りに余裕を感じたので、ハーフサイズ下げて27.0cmを選びました。足の形によっては普段より小さめのサイズを検討しても良いかもしれません。
3人の評価はいかに?
製品スペック
●発売日:2025年2月14日
●鋲タイプ:スパイクレス
●締め付けタイプ:BOAシステム(レースタイプも有り)
●アッパー素材:合成繊維
●重さ:約355g(片足/25.5cm)
●サイズ:25.5~31.5cm(0.5cm刻み)
●幅:2E相当
●カラー:フットウェアホワイト/ルシッドレッド/コアブラック、フットウェアホワイト/シルバーメタリック/ライトグレーヘザーソリッドグレー、フットウェアホワイト/カレッジネイビー/ダッシュグレー、コアブラック/シルバーメタリック/ピュアサルファ、ルシッドレッド/ゼロメタリック/コアブラック、ワンダーアルミナ/サイバーメタリック/パテベージュ(記事内の写真はフットウェアホワイト/ルシッドレッド/コアブラック)
撮影/有原裕晶
撮影協力 /ベルセルバカントリークラブ 市原コース

GDO室井 プロフィール
GDOゴルフショップの新規事業担当。シューズ愛は中学時代の「エア ジョーダン」シリーズから始まり、学生時代には定期テストの時間が余ると問題用紙のウラにシューズの絵を描いて時間を潰していた。自宅の部屋に靴屋を真似たディスプレイ棚を設置し、それを見に来るだけの友人がいたほど。現在も約60足のシューズを所有している。

GDO塩田 プロフィール
GDOゴルフショップセールスプランナー。担当範囲はゴルフギア、シューズ、距離測定器等と多岐にわたる。ラウンド前には必ずコースレイアウトやコース設計家を確認し、マッチするシューズを選んでイメトレをするのが楽しみ。所有シューズは普段履きよりもゴルフシューズの数の方が多い。

GDO桂 プロフィール
GDOゴルフショップで中古クラブのセールスプロモーションを担当。188cmと長身で普段は28.0cmを履いているが、スポーツにおいては27.5cmがジャストフィットすることが多い。シューズが好きで気に入ったものをとことん履き続けるタイプ。ゴルフにおいてクラブ以上にシューズの重要性を実感している。