普段使いもしたくなる “2万円台"では味わえない履き心地 エコー「ストリートレトロ」試し履きレポート
最新のゴルフシューズを気ままにレビューする季節もの連載。今回からゴルフテックのコーチ・300ヤードヒッターの稲場智洋が、スイング技術担当として加入。シューズマニア室井、元中古ショップ店長の桂とともに新シューズ3兄弟を結成した。「25秋冬モデル編」の第5回はエコー「ストリート レトロ」だっ!
“エコーらしさ”を体感できる入門モデル
【桂】
今回、試し履きするのはエコーの「ストリートレトロ」。エコーと言えば1963年の創業当時から『最高の履き心地』を追及し、1990年代にゴルフシューズに参入してからも履き心地を追求した数々の名作を発売してきました。
【稲場】
高級感があるゴルフシューズですね。
【桂】
エコーらしいエレガントな雰囲気ですが、「ストリートレトロ」の価格は2万円台。エコーを初めて購入する人にオススメのエントリーモデルです。
【室井】
最近はシューズ全体の価格も上がっているので、エコーが2万円台というのはお得です。
【桂】
その価格帯でもエコーの特徴である天然皮革を使っています。また上位モデルにも使われているエコー独自の防水機能「ECCO-TEX」や、アッパーとソールを一体化させる「フルイドフォルム」製法によって快適な履き心地を実現しています。
インソールの表面までプレミアムレザー
【桂】
パワーヒッターの稲場さんが履いた印象は?
【稲場】
他のゴルフシューズとは足を入れたときの感覚が全然違っていて、足全体を包み込んでくれる上品な柔らかさを感じました。『これがエコーか!』という感じです。
【桂】
エコーは天然皮革にこだわっていて、アッパーはもちろん、シューズの内側やインソールの表面までプレミアムレザーを使っています。
【室井】
ゴルフシューズとしてのグリップ力は、ヘッドスピード50m/s超の稲場さんでも大丈夫でしたか?
【稲場】
正直に言うとドライバーでフルスイングしたときはちょっと物足りない感じがしました。でもセカンドショット以降はグリップ力や安定感も全く違和感なかったので、ほとんどのアマチュアゴルファーには問題ないと思います。
【室井】
エコーのゴルフシューズは、見た目からもわかるようにゴリゴリにテクノロジーをつめこんだゴルフシューズではありません。どちらかと言えば、ハイテク系のゴルフシューズが苦手な人で、スマートなファッションを好む人に向いています。
ソールが薄い低重心タイプで地面を感じられる
【桂】
歴代のエコーを何足も履いてきた室井さんの印象は?
【室井】
エコーらしい履き心地はしっかり継承されています。その上で、「ストリート レトロ」の特徴はソールが薄くて重心が低いこと。地面との距離が近くて、歩いているときの接地感がすごくあります。
【桂】
私は高さがあるゴルフシューズが苦手なので、この低さが良かったです。
【稲場】
ツアーモデルのゴルフシューズだと練習場のマットで打つときに高く感じてしまうので、「ストリートレトロ」はドライビングレンジで打つときもちょうどいい高さだと思いました。
スニーカー感覚で普段履きや仕事用にも!
【稲場】
私は今までゴリゴリのゴルフシューズを履いてきたので、「ストリートレトロ」はゴルフシューズに見えなかったですね。
【室井】
モデル名の通り、ストリートで履けるシューズ。履き心地はスニーカーに近いです。
【桂】
ゴルフ場の行き帰りはもちろんですが、普段履きでも使えるハイブリッドシューズですよね。色もホワイト、ブラック、マリンがあり、3色ともシンプルなデザインです。
【室井】
この履き心地とデザインだとスーツにも合う。仕事用にもアリだと思います。
気になるサイズ感は?
【桂】
私はいつも通りの42でした。ただエコーの天然皮革は足に馴染んでいくので、ワンサイズ下げてもいいと思いました。
【稲場】
僕も42でしたけど、足が幅広なのでちょうど良かったです。横幅が広いタイプの方はピッタリなサイズを選ぶとちょっときつく感じるかもしれません。
【室井】
私はいつも通りの40です。25.5センチで足幅が狭いタイプは40で良いと思います。
3人の評価はいかに
製品スペック
●鋲タイプ:スパイクレス
●締め付けタイプ:レース
●アッパー素材:ECCOパフォーマンスレザー
●重さ:約351g(EUサイズ41片足)
●サイズ:24.5cm(EUサイズ39)~28.0cm(EUサイズ45)
●幅:EEE相当
●カラー:ホワイト、ブラック、マリン
撮影/有原裕晶
撮影協力/ベルセルバカントリークラブ 市原コース