タイトリスト GT1 ドライバーを小山内護が試打「HS40m/s前後でもフェースに乗る乗る」

軽量モデルなのに男子プロが使う「1」 ジャンボ軍団の元祖300ydヒッター評価は!?

タイトリスト GT1 ドライバーをジャンボ軍団の飛ばし屋が試打したら…【小山内護】

独特のやわらかい打感とボールスピードの速さで、ツアープロからアベレージゴルファーまで多くの支持を得ているタイトリスト「GT」シリーズ。軽量モデル「GT1 ドライバー」は、飛距離アップと高弾道を実現する超軽量ウエート設計ながら、米澤蓮幡地隆寛(※幡地は3W)といった男子プロがバッグインしていることで話題となった。そんなNEW「1」シリーズを、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。ジャンボ軍団の元祖300ydヒッター・小山内護が試打評価を行った。

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「フェース面が程よく見える安心感 本命『GT2』に引けを取らない性能」

タイトリスト GT1 ドライバーを小山内護が試打「HS40m/s前後でもフェースに乗る乗る」
HSの違いで左右にバラついてしまったが 40m/s前後なら強弾道フェードに

―率直な印象は?
「振り心地はかなりヘッドが軽く感じられ、もう少しバランスを出さないと、思い通りには振り切れないと思いました。ですが、HS40m/s前後で振れば言うことなし! 純正シャフト40Sのスペックに合わせて40m/s前後で振ったところ、適正に近いスピン量(平均2673rpm)で、しかも操作性は自由自在。ドローもフェードも、低弾道も高弾道も打ち分けられる。アマチュアゴルファーの一般的なHSは40m/s前後だと思うので、そんな多くの対象者から購入候補のひとつに選んでもらえるモデルになっていると思います」

タイトリスト GT1 ドライバーを小山内護が試打「HS40m/s前後でもフェースに乗る乗る」
同シリーズの中で最も深重心で より高い打ち出しと安定した弾道を実現

―見た目の評価は?
「アドレスして上から見たときに、フェース面が程よく見えて安心感を抱くことができます。ロフト角が立って見えると、どうしてもボールが上がらないイメージを抱き、強引にアッパーブローの軌道にしようとして、スイングを壊しかねない。フェース面が見えて、ある程度アイアンと同じ感覚で振れるウッドがベストだと思っているので、今作は理想的な顔立ちだと思いました。他の兄弟モデルと比べた場合、GT4<GT3<GT2<GT1とだんだんに大きくなっている感じ。形状はそれほど変わらない分、サイズだけがちょっとずつ大きくなっていて、選びやすい気がしました」

タイトリスト GT1 ドライバーを小山内護が試打「HS40m/s前後でもフェースに乗る乗る」
後方「シュアフィットCG」ウエートポートにより打ち出し条件を最適化

―今使っているマイドライバーは「GT2」と聞きましたが?
「最初は『GT3』を使っていたのですが、クラブをぶつけてクラウンの塗装がハゲてしまって。買い替えようとしたタイミングで『GT2』を試しに使ったら、すごく好感触で。ロフト角9度ですが、やさしくボールを上げられて、しかも飛距離性能が高い。そもそも同シリーズは全体的に低スピンで、弾道が上がり過ぎない部分が気に入っていました。曲げたいときに曲げられ、飛ばしたいときに飛ばせる。その一貫したメリットが、今作にもしっかり踏襲されていると感じました」

タイトリスト GT1 ドライバーを小山内護が試打「HS40m/s前後でもフェースに乗る乗る」
オフセンターヒット時でもボール初速を維持する「スピードリングVFTフェース」

―打感のフィーリングは?
「他のテスターも述べていた、モチッとした打感は今作も健在です。20年以上前のドライバー同様に、インパクトでフェースにボール乗る感じが戻ってきた印象。最近のドライバーにしては珍しく、昔っぽい打感。糸巻きボールを打っていた頃のフィーリングを思い返しました。弾道は常にストレートでイメージするより、フックやスライスの曲がり幅を意識してティショットを放っていくゴルファーに、最適なクラブだと思います」

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タイトリスト GT1 ドライバーを小山内護が試打「HS40m/s前後でもフェースに乗る乗る」
左が「GT1」、右が前作「TSR1」

―前作「TSR1 ドライバー」から一番変わった点は?
「同じロフト角を試打して比較しましたが、前作のほうがロフトは立って見えます。今作のほうがフェースが見え、構えたときにすごくやさしさを感じる。ドライバーにやさしさを求めるツアープロが『GT1』を使っているのも納得できます。もちろん『GT2』も同じくらい見やすい。『GT3』『GT4』になると見えにくいですが、そういう人はロフト角を10度以上のもので選んでいる気がします」

タイトリスト GT1 ドライバーを小山内護が試打「HS40m/s前後でもフェースに乗る乗る」
「フェースに乗るからこそドローもフェードも自由自在」(小山内)

―どのような人向き?
「アベレージもエンジョイもアスリートゴルファーも、シャフトさえ合わせれば、全員ターゲットに当てはまると感じました。あえてHS30m/s台後半でも打ちましたが、そこまで落とさなくてもいい気はします。あくまでもメイン対象は40m/s前後。HSを遅くして振ると、フェースの弾きの強さに対してボールは乗りにくいものですが、あれだけゆっくり振ってもフェースに乗るということは、ヘッドの特性自体がそういうゴルファー向き。具体的に言えば、HSが遅い競技志向の強い人。競技に出ていても、パワーの強さではなく技術でスコアを作っている人は結構います。そんな技巧派ゴルファーのティショットを助けてくれるドライバーではないでしょうか」

飛距離3.5点△以外は大満足 5点満点も3項目に!【総合評価4.5点】

【飛距離】3.5
【打 感】5.0
【寛容性】4.0
【操作性】5.0
【構えやすさ】5.0

・ロフト角:10.5度
・使用シャフト:AIR SPEEDER Next Gen(硬さS)
・使用ボール:リトルグリーンヴァレー船橋専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、リトルグリーンヴァレー船橋

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小山内護(おさない・まもる) プロフィール

1970年6月19日生まれ、東京都出身。日体荏原高校時代にゴルフを始め、卒業と同時にジャンボ軍団入り。豪快なドライバーショットを武器に98年「サントリーオープン」、翌年「日本プロゴルフマッチプレー選手権」を含むツアー通算4勝を飾る。現在シニアツアーに参戦しながら、プライベートゴルフスタジオ「Favorite J-Golf」を運営。

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