ミズノプロ S-3 アイアンを西川みさとが試打「キレイの“黄金比”ミズノ顔」

ミズノが目指した打感の頂き HS40m/s未満の女子プロ評価は!?

ミズノプロ S-3 アイアンをHS40未満の女子プロが試打したら…【西川みさと】

SOFTNESS(やわらかさ)、SOUND(打音)、SENSITIVITY(打感)――3つの「S」を究極な域まで押し上げたミズノ「ミズノプロ S-3 アイアン」。「S25C」という厳選された軟鉄素材を使用し、響きの長い澄んだ打音を生むことで、これまで以上の“頂”と呼ぶフィーリングの最高峰を目指した。平田憲聖杉浦悠太らもその打感の虜となっているようだが、果たしてヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人の採点は!? まずは、HS40m/s未満(1W)の女子プロ・西川みさとが試打評価を行った。

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「いやぁー素晴らしい打感 前作以上に硬派なイメージ」

ミズノプロ S-3 アイアンを西川みさとが試打「キレイの“黄金比”ミズノ顔」
西川の“通常運転”ほぼストレート弾道。ただし、飛距離は不満足(7Iで平均129.3yd)

―率直な印象は?
「いやぁー素晴らしい打感です。これぞ軟鉄といった印象。最近発売のクラブでは味わえないほど、軟鉄特有のフィーリングを感じることができました。インパクトの瞬間の感触はやわらかいし、フェースにボールが食いついている感覚もある。まさに最高レベル。【打感】評価項目で、5点満点を付けない人がいないと思ってしまうほど、パーフェクトな打感でした」

ミズノプロ S-3 アイアンを西川みさとが試打「キレイの“黄金比”ミズノ顔」
キャッチコピーは『打感の頂へ』

―見た目の評価は?
「今作だけでなく、ミズノアイアン全モデルに言えることですが、全体的のフォルムがとてもきれいで美しいです。具体的には、ネックからヒールにかけての懐(ふところ)が緩やかで、グースが効きすぎてもストレートすぎてもなく、程よいオフセットが入っています。トウ先のトップブレードの曲線も、角ばりすぎず丸みも帯びすぎず、ちょうどいいラウンド。構えた視点でもフェース面が見えやすく、ポンッとソールした時点でターゲットに向けやすい。まさに“黄金比”で成り立っていると思えるほどの形状。ですが、私にはサイズが小さすぎ…。安心感を抱けるものではなかったので、【構えやすさ】の評価は3.5点(5点満点)となってしまいました」

ミズノプロ S-3 アイアンを西川みさとが試打「キレイの“黄金比”ミズノ顔」
ハーフキャビティとは思えない精悍さ(※画像は7I)

―前作「JPX 923 TOUR アイアン」と比べると?
「前作のほうが若干、フェース面が広く感じられます。特に大きな差ではないですが、フォルムの雰囲気でシャープなイメージに進化した模様。アドレス時での見た目は、前作のほうがミスに対する強さが感じられ、私にはやさしく好印象に映りました。その半面、今作のほうが全体的に格好いいシルエットに生まれ変わっており、多くのプロが使用する硬派な同社イメージに近い印象です」

ミズノプロ S-3 アイアンを西川みさとが試打「キレイの“黄金比”ミズノ顔」
左が今作「S-3」、右が前作「JPX 923 TOUR」

―飛距離性能を求めるものではない?
「うーん、飛距離はちょっと…(7Iで平均129.3yd)。結果的にはうまく打てましたが、純正シャフト(Dynamic Gold 120/硬さS200)も重い設定なので思うように振ることができませんでした。そもそもロフト角は寝ている設定(7Iで34度)なので、飛ばすことを前提に置いていない気がします。逆に飛びすぎる心配が起こらないメリットを打ち出している。意図通りの高さや狙った距離に打ちたい人が使うべき性能。私のようにHSが遅く、ちょっとでも前に飛んでほしいゴルファーには宝の持ち腐れになってしまうでしょう」

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ミズノプロ S-3 アイアンを西川みさとが試打「キレイの“黄金比”ミズノ顔」
7Iでロフト角34度。最新モデルの平均(約30度)よりは寝ている設定

―平均的なHSや遅い人には厳しい?
「HSの遅い人には、ボールの食いつき感が必要かどうかも不明瞭なので、インパクトの瞬間でボールを操作したいプロ向き。特に男子ツアーで人気になる要素が詰まっています。現在やさしさを求めたアイアンは、たくさん発売されているので、平均的なHSの人でスコア向上を求めるなら、もう少し大きいサイズのキャビティ構造か、精悍なシルエットを好む人には中空構造をおすすめします」

ミズノプロ S-3 アイアンを西川みさとが試打「キレイの“黄金比”ミズノ顔」
「さすがのミズノプロ。最高級のスペシャル打感です」(西川)

―どのような人向き?
「ずばりプロや競技ゴルファー限定。ハンディキャップでいえばシングル(HDCP 0~9)レベルではないでしょうか。実際に打ってみるとそこまでシビアではなく、試打では結果的にうまく打ててしまうかもしれませんが、18ホールを回ると考えると、ある程度振り切れる人でないと十分扱うことができないでしょう。同社ブランドに憧れを抱いている人、また顔立ちが好きな人は、同社の中でも他ラインアップを検討してみてはいかがでしょうか。私もそのひとりなので(※現在マイクラブとして『JPX 925 HOT METAL アイアン』を使用中)」

打感満点が際立つものの 全体的には辛口評【総合評価3.8点】

ミズノプロ S-3 アイアンを西川みさとが試打「キレイの“黄金比”ミズノ顔」

【飛距離】3.0
【打 感】5.0
【寛容性】3.5
【操作性】4.0
【構えやすさ】3.5

・ロフト角:34度(7I)
・使用シャフト:Dynamic Gold 120}(硬さS200)
・使用ボール:リトルグリーンヴァレー船橋専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、リトルグリーンヴァレー船橋

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西川みさと プロフィール

1977年7月10日生まれ、埼玉県出身。1998年「日本女子学生選手権」にて優勝し、大山志保古閑美保らとともにナショナルチームで海外大会に出場。2002年にプロテスト合格後は、美しいスイングを武器にレギュラーツアーで活躍。23年国内女子シニア「JLPGAレジェンズチャンピオンシップ」優勝。

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