ELYTE アイアンを筒康博が試打「より低重心化した複合ヘッド」

エリート領域に達したアイアン ご意見番クラブフィッターの評価は!?

ELYTE アイアンをご意見番クラブフィッターが試打したら…【筒康博】

フェース上のコントロールポイントを前作比10倍増に押し上げた「Ai 10x FACE」搭載のキャロウェイ「ELYTE」シリーズ。飛びとスピン、打ち出し角の再現性を考慮しながら設計され、ターゲット層をより明確にして開発されたという。そんな“エリート領域”に達した同シリーズのコアモデル「ELYTE アイアン」を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。ご意見番クラブフィッター・筒康博が試打評価を行った。

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「1W付属の位置付けではもったいない! シャープさ&弾きの強さが両立」

ELYTE アイアンを筒康博が試打「より低重心化した複合ヘッド」
高さがほぼ一定。直進性も感じる結果に大満足

―率直な印象は?
「前作『パラダイム Ai スモーク アイアン』でも同じことを言った記憶がありますが、ドライバーシリーズの付属アイアンと位置づけるのはもったいないほど、性能面での完成度は非常に高いといえます。前作よりスイートエリアが低く感じられ、フェース面のやや下側にミスヒットしたときでも、打感の厚みを感じられる。内蔵されたタングステンの量が増えたと素直に感じるほど、低重心で弾きが強い。打っていてボールを強くコンタクトできている気持ちよさを、すごく実感できました」

ELYTE アイアンを筒康博が試打「より低重心化した複合ヘッド」
ヘッド内部は柱の役割を果たす「ニュースピードフレーム」搭載

―見た目の評価は?
「私は腕前の割に小ぶりな形状が好きなので、大き過ぎずコンパクト過ぎない、ちょうどいいサイズ感に好感が持てました。他社のモデルでいうと、テーラーメイド『P790 アイアン』、タイトリスト『T150 アイアン』らと同じサイズ感。全体的にスマートで精悍な見た目をしているけれど、どことなく安心感が得られる。たぶんそこまで難しく感じたり、違和感を覚える人は少数派で、どんなタイプのゴルファーでもちょうどいいと納得できるルックスではないかと思います」

ELYTE アイアンを筒康博が試打「より低重心化した複合ヘッド」
新「スピードフレーム」によりトップブレードは薄めでも耐久性アップ

―他の兄弟モデルと比べると?
「『ELYTE X アイアン』は、コアモデルよりサイズは大きめでミッドサイズ。オフセットも少し付いていて、よりやさしさを感じます。打ち出し角が大きく、軽快さというか、初速スピードの速さも実感できたので、まさに“飛び系”イメージのモデル。ロフトがコアモデルより立っている分(7Iで28度、コアは29度)高さも出るし、距離も出ました。『ELYTE MAX FAST アイアン』は、同名のドライバー(『ELYTE MAX FAST ドライバー』)では、しっかり軽量感があったのですが、アイアンは意外に『―X』と近い性能。もちろん装着シャフトの違いで好みは分かれると思いますが、高さの出るミッドサイズアイアンという共通点を持っていて、コアだけ独立した単独ブランドというイメージを抱きました」

ELYTE アイアンを筒康博が試打「より低重心化した複合ヘッド」
左からコア、―X、―MAX FAST

―前作「パラダイム Ai スモーク アイアン」との違いは?
「前作より重心の高さが低くなっていると感じます。小ぶりのヘッドは構造的に重心を下げることが難しいのですが、複合素材を使ってギリギリまで下げている。決してマッスルバックなどのプロモデルでは成立しないシャープさ+弾きの強さの両立を実感することができます。しかも打感が決して硬くない点も、うれしいメリットです」

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ELYTE アイアンを筒康博が試打「より低重心化した複合ヘッド」
重心がギリギリまで下げてある点に好感触

―ドローやフェードの打ち分けは?
「まあぁそうですねー…、正直、無理に打ち分けなくてもいいなと感じました(笑)。ドローやフェードを試みましたが、ミスして意図通りに曲がり切らず、ストレート弾道で結果的に真っすぐ飛ぶシーンが多く見受けられました。相対的に操作性より寛容性のほうが勝っています。決してドローやフェードが出ないわけではないですが、必要以上に大きく曲げる必要はなく、曲がるイメージがあってもストレートに補正する効果のほうが強く感じられる。ややシャープな形状の割に、慣性モーメントの高さも実感することができました」

ELYTE アイアンを筒康博が試打「より低重心化した複合ヘッド」
「総合点が高くコースで打ちたくなるアイアン」(筒)

―どのような人向き?
「外観がシュッと格好良く、中身はやさしくボールが高く上がって飛ぶイマドキなアイアンの中心的存在になり得る気がします。まだ気づいていない方が大半だと思いますが、すごく完成度の高い性能なので、見た目の格好よさと打ちやすさをどちらも求めている人には、ぜひ一度打っていただきたい。特に同社ファンの人であれば、同シリーズのドライバーを購入した方以外でも、気に入る確率は高いと思われます。シャフトを合わせればHSの速さも関係なし。先入観を持たず、結果だけを見て納得すれば即購入していいでしょう」

筒がジャストな対象HSか… 西川と対照的に5点満点ズラリ【総合評価4.8点】

ELYTE アイアンを筒康博が試打「より低重心化した複合ヘッド」

【飛距離】5.0
【打 感】5.0
【寛容性】5.0
【操作性】4.5
【構えやすさ】4.5

・ロフト角:29度(7I)
・使用シャフト:NSプロ 950GH neo(硬さS)
・使用ボール:リトルグリーンヴァレー船橋専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、リトルグリーンヴァレー船橋

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筒 康博(つつ・やすひろ) プロフィール

スイングとギアの両面から計測&解析を生かし、プロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイス。「インドアゴルフレンジ Kz 亀戸店」のヘッドティーチャーを務める傍ら、様々なメディアにも出演中。大人のゴルフ選びフィッティングWEBマガジン「FITTING」編集長として自ら取材も行う。

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