ELYTE フェアウェイウッドを筒康博が試打「飛び飛び飛び重視な3W」

「ELYTE」FWシリーズを打ち比べ ご意見番クラブフィッターの評価は!?

ELYTE フェアウェイウッドをご意見番クラブフィッターが試打したら…【筒康博】

ボールを補正してくれるコントロールポイントが前作比10倍となる「Ai 10x FACE」を搭載した「ELYTE」シリーズ。同シリーズFWは、打点のバラつきとフェース下部でのインパクトに着目して開発され、スピードと寛容性を高い次元で両立させた。そんな同社自信作を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。ご意見番クラブフィッター・筒康博がコアモデル「ELYTE FW」を試打評価する。

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「打つ前からビンビン伝わる名器の予感 試打をするなら4機種同時に」

ELYTE フェアウェイウッドを筒康博が試打「飛び飛び飛び重視な3W」
フェース下めの強さを実感。飛距離性能に太鼓判(※3Wで平均216.7yd)

―率直な印象は?
「構えてみた印象からボールを拾えそうなイメージ、いいショットが出そうな予感が、もう打つ前からビンビン伝わってくるくらい構えやすかったです。実際に打ってみた感想も、フェース中央から下部分のスイートエリアがものすごく広がっていて打ちやすい。トップ気味のミスヒットをしても打感が変わらず、打ち出し角がしっかり出て初速も落ちない。ティショットだけでなく、芝の上からのセカンドショットでも性能を発揮してくれる気がします」

ELYTE フェアウェイウッドを筒康博が試打「飛び飛び飛び重視な3W」
やや丸みを帯びた形状でボールを拾いやすそうなシャローヘッドのコア

―見た目の評価は?
「前作『パラダイム』時代のときもFWは評価が高かったのですが、構えたときのカラーリングとシルエットのバランスは、今作のほうがスッキリしていて見やすい印象です。前作同様にクラウンのカーボン部と、前方スチール部で色分けされていますが、配色のトーンの変化なのか、つながっているデザインに見えて全く違和感がない。形状はシャローとまでは言えませんが、なんとなくボールが上げやすく見える。ヘッドのシルエットに対してフェースの領域も大きく、トウorヒール寄りどこで当たっても飛んでくれそうな安心感。打つ前からいいイメージが湧く顔立ちといえます」

ELYTE フェアウェイウッドを筒康博が試打「飛び飛び飛び重視な3W」
全体がグレーで前作よりスチールとカーボンの境目を感じない点が◎

―他の兄弟モデルと比べると?
「ドローバイアスモデル『ELYTE X FW』は投影面積がやや大きめで、ミニドライバーのような安心感を抱けます。テーラーメイドの『Qi35 MAX FW』に似たイメージ。プロ上級者向け『ELYTE ◆◆◆ FW』とフルチタンモデル『ELYTE TITANIUM FW』は、私のHS(1Wで41~42m/s)では少しハードかなと感じますが、飛距離性能は抜群です。しかも全機種フェース下面の強さを発揮してくれる。今シリーズのユニークなポイントは、試打した4モデルともほとんど変わらないくらい飛ぶということ。どれかがスピン優先、どれかがつかまり優先ではなく、好みのタイプを選べばうまく打てたときの飛び性能は全機種で同等に感じました」

ELYTE フェアウェイウッドを筒康博が試打「飛び飛び飛び重視な3W」
「飛距離性能が全て同レベルまで高まった稀有なシリーズ」と筒

―全機種で同じ飛び性能はあまりない?
「そうですね、珍しいと思います。今日の数球の試打では本当にどのモデルを選べばいいか悩みます。ラフから無理やりFWで打ちたいときは、『―◆◆◆』の小ぶりで操作性の高い感じもいいですし、『―TITANIUM』のチタン特有の食いつく打感と伸びるような初速感も好き。ティアップしたときのミニドラ感でいえば『―X』の安心感も鉄板。そう考えると、全ての要素を持っているのがコアモデルかなという感じはしました。私のHSでまさか4機種全てで同じくらい飛び性能が体感できたというのは、前作までにはなかった感想かもしれません」

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ELYTE フェアウェイウッドを筒康博が試打「飛び飛び飛び重視な3W」
内蔵タングステンが少し浮いた状態で搭載されたことでフェース下の当たりが向上

―比較するとしたら類似モデルは?
「同社のFWは性能面で定評があり、これまでも数多くの名器を輩出してきました。やはり今作のライバルも、他社のどれかというよりは前々作『パラダイム FW』、前作『パラダイム Ai スモーク MAX FW』になってくると思います。まだまだ新モデルへ買い替える必要性を感じないゴルファーもたくさんいると思いますが、2013年発売『X HOT FW』をはじめとする“ぶっ飛び系”と呼ばれた名器たちの要素を持ちつつ、現代の複合コンポジットの寛容性がミックスされたすごく完成度の高いFWです。ドライバーは買い替えなくてもFWはどうしようかと悩んでいる人、特に3Wの飛び性能にこだわる方なら、絶対に試打することをおすすめします」

ELYTE フェアウェイウッドを筒康博が試打「飛び飛び飛び重視な3W」
「新たなAiフェースのおかげ(?) 飛び性能がもう一段上がった印象」(筒)

―どのような人向き?
「優先順位が打ちやすさや構えやすさより、飛び性能という人。特に3Wはドライバーに近い飛距離を出したいと思っている人向き。ドライバーがコアだからコア、◆◆◆だから◆◆◆と決めつけず、FWはFWとして考えていいと思います。今シリーズは『―TITANIUM』という新たなモデルが入ったことで、より選択肢が増えて悩ましいとは思いますが、3Wの試打をするなら4機種同時に行ってほしいです」

飛距離◎寛容性◎構えやすさ◎で高得点【総合評価4.8点】

ELYTE フェアウェイウッドを筒康博が試打「飛び飛び飛び重視な3W」

【飛距離】5.0
【打 感】4.5
【寛容性】5.0
【操作性】4.5
【構えやすさ】5.0

・ロフト角:15度(3W)
・使用シャフト:VENTUS GREEN 50 for Callaway(硬さS)
・使用ボール:リトルグリーンヴァレー船橋専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、リトルグリーンヴァレー船橋

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筒 康博(つつ・やすひろ) プロフィール

スイングとギアの両面から計測&解析を生かし、プロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイス。「インドアゴルフレンジ Kz 亀戸店」のヘッドティーチャーを務める傍ら、様々なメディアにも出演中。大人のゴルフ選びフィッティングWEBマガジン「FITTING」編集長として自ら取材も行う。

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