「ゲッ!偽物クラブつかまされた…」から身を守るコツとは メルカリ歴7年ギアマニアが緊急対策調査

偽物ゴルフクラブに要注意
安過ぎるゴルフクラブにご用心!

2025年5月21日、人気フリマアプリの「メルカリ」が不正利用者、偽物品に対応するためのプレスリリースを発表した。メルカリはゴルファーの利用者も多いが、最近はゴルフクラブの偽物品に関するトラブルや商品未発送という実態もあったという。そこで、“メルカリクラブ売買歴7年”の筆者が、最近のゴルフ売買市場の実態を緊急取材。

AIはゴルフ用品も鑑定してくれる?

筆者の売買数はそれほど多くない。ただ、7年間ほぼ毎日ログインはしていて、掘り出し物がないかはチェックしている。気になるアイテムがあったら「いいね!」をし、狙っていたゴルフクラブがタイムセールになっていないかをチェックしている。

広告の後にも続きます
広告の後にも続きます

以前からゴルフクラブの偽物は流通していたが、数が急増したのはここ1、2年。明らかに怪しいものも見かけるようになった。メルカリ全体でも偽物が増えてきたこと、購入者からの苦情やトラブルが多数発生していることにより、今回対策を講じてきたのだろうと思われる。

プレスリリースでメルカリは「2つの約束」と「3つの取り組み」を発表している。2つの約束は不正利用者の排除とお客様(買い手)の救済。3つの取り組みとはAI技術を活用した不正利用者の監視、偽ブランド品を撲滅するための「メルカリ鑑定センター」の設立、そして全額補償サポートプログラムの導入だ。

偽物ゴルフクラブに要注意
対象商品の鑑定義務化(稼働開始後順次)も検討するという

ゴルフ用品売買に最も関係しそうなのが、今年9月に稼働予定の「メルカリ鑑定センター」だ。これはメルカリ内製の、AIによる真贋鑑定機能。同社に問い合わせたところ「現時点で拡大する鑑定対象の商品カテゴリーやスケジュールについて非開示」とのことではあるが、ゴルフクラブも対象になるのではないかと筆者は期待する。ちなみに今、メルカリに出品されているゴルフギアで偽物が多いと言われているのがピンの「G440」シリーズ、藤倉コンポジットのシャフト「VENTUS」、そして「スコッティ・キャメロン」のパターだ。

顔が見える相手から買うのが一番だけど

長年ゴルフクラブの模造品に対応してきたゴルフショップではどういう対応をしているのか。千葉県内の大型ショップ「有賀園ゴルフ千葉店」の黒須徹さんに話を聞いた。

広告の後にも続きます
広告の後にも続きます

「以前グリップ交換に来たお客さんのクラブが明らかな偽物だったんです。某人気シャフトを挿していましたが、ロゴの位置が異なっており、長さもおかしい。偽物である旨をお客さんに伝えたところ、購入したメルカリを通して出品者と話がつき、全額返金してもらったそうです。ちなみに出品者も偽物だと知らず、驚いていたそうです」

もっと酷い事案も教えてくれた。ゴルフクラブやシャフトを非常に安価で購入するも、発送すらしない売主に当たったケース。明らかに偽物のスコッティ・キャメロンパターを持って来店したが、その購入金額を聞いたところ「偽物です」と言えなかったケース…。

「フリマアプリやネットオークションは便利だと思いますが、写真だけで見えない相手と高額の売買をするのはリスクがあります。やっぱり私は、“顔が見える相手”からゴルフクラブを買うのが一番だと思います」と黒須さんは警鐘を鳴らす。

「これ本物かな?」と思ったら…

実は筆者も過去に偽物のドライバーを買ってしまったことがある。写真ではまったく気がつかなかったが、実物を見ると「何かが違う」という雰囲気があった。あらためて正規品と比較すると、ロフト表記の大きさがわずかに異なっていた。メルカリは商品到着後に「中身を確認しました」を押下すると、その後の返金対応に相当な手間と時間がかかる。だがそれも、今年7月に稼働する全額補償サポートプログラムによって改善されると思いたい。

最後に、筆者のメルカリでの経験を踏まえ、ゴルフショップの店員及び大手メーカーの担当者にフリマサイト等で偽物を購入しないための予防策3選と、偽物を見極めるポイント4選を聞いてまとめたので、もしメルカリ等でゴルフクラブを探しているなら活用いただきたい。(文・野中真一)

偽物ゴルフクラブに要注意
偽物品も年々精巧になっているというが…判別ポイントがあるという

<予防策>
●新品/未使用なのに安過ぎるアイテムは買わない(例:G440 ドライバーが3万円台)
●実物写真を掲載していないアイテムは注意(例:メーカーの写真を引用して販売)
●相手の評価に「残念だった」等マイナスが多い人は要警戒 (例: 「残念だった」が10件以上は注意)

<偽物を見極めるポイント>
●ロフト表記、英字表記の書体や大きさ
●ウエート調整部分のネジ穴の大きさや形状
●フェース面のスコアライン
●カーボンクラウンの模様

この記事の画像をすべて見る
広告の後にも続きます
広告の後にも続きます
広告の後にも続きます

アクセスランキング

  • 総合
  • ツアー
  • レッスン
  • ギア情報

SPECIALコンテンツPR

特集記事PR

こちらもおすすめ

GDOサービス

GDOのサービス