13年ぶり日本で参戦 タイガーのクラブ変遷をマーク金井が解説

タイガー・ウッズのクラブ変遷を解説
FWはヘッドが小さいのでドライバーほどモデル間の差はない

真っすぐな球を打たないので操作性重視

フェアウェイウッドはテーラーメイドのMシリーズを使っていますが、ヘッド性能はドライバーと大差がありません。モデル間の差はヘッドが小さいので、M3とM5でも近いです。

ナイキ時代の「VR PRO フェアウェイウッド」でしたが、いまの「M5 フェアウェイウッド」はオーソドックスな形です。アイアンに近い性能を好んでいるのだと思いますが、そもそもウッズは真っすぐな球を打つ選手ではありません。

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13年前に「ダンロップ・フェニックス」で来日した際、会場で見ていたのですが、ドライバー以外のクラブは一発も真っすぐな球を打ちませんでした。練習では『どスライス』『どフック』と激しく曲げて操作性を意識し、球の曲げやすさの度合いで自身に合うクラブを使っていました。

タイガー・ウッズのクラブ変遷を解説
アイアンは昔からほぼフェースの形状は変わらない

ウッズが利用しているアイアンは、ナイキ時代も現在のテーラーメイド「P7TWアイアン」も、まさしく「タイガー用のクラブ」と言ってしまって良いでしょう。

アイアンはゴルファーにとって箸のようなもの。アイアンショットというのは、箸で豆をつかむような動作です。ですから、慣れ親しんだものから離れづらい道具と言っていいでしょう。そのため、ミズノのアイアンを使っていた時代からいまのアイアンまで、フェース形状はほとんど変わっていません。

結果的に言うと、球を操るためのクラブだと、重心が深いことが邪魔になります。ですから、マッスルバックのアイアンは重心が深くなりすぎないようになっています。ただ、ウッズのクラブはややブレード長があって、極端に重心距離が短いものでもありません。これは、自分の好きな操作性の度合いを持っているということなのでしょう。

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タイガー・ウッズのクラブ変遷を解説
ミルドグラインドウェッジなど、ウェッジもフェースの形状が近いものを選んでいる

ウェッジも過去には当時人気だったクリーブランド「TA 588 スーパーロウ」という、すごく重いヘッドのクラブを使っていました。メーカーが変わっても、同じようなフェースのウェッジを使っています。現在のテーラーメイド「ミルドグラインド ウェッジ」もトウ側にボリュームがある形で、過去のものと大きな違いはありません。

アマチュアゴルファーがウッズのアイアンを使えるのかという点で話すと、「まねしたいほどあこがれている」なら良いと思います。性能面では「ハーフ35以下を出すために必要なクラブ」であるため、それぐらいの腕を持っている人が使うものだと思ってください。アイアンやウェッジは技術で操る道具なので、フィーリングが合うものを選びましょう。

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