「スライサーの憧れ キャメロン・チャンプと俺はどこが違うんだ!?」《レッスン最前線LIVEルポ》#2プロと比較分析

サブロクそうすけ
PGAツアー屈指の飛ばし屋キャメロン・チャンプとスイングを比較分析!

「科学のチカラ」でスコアアップ!ベストスコア「74」を誇るお笑い芸人サブロクそうすけさんが、さらなるスキル向上を求め、最先端のスイング分析を取り入れたゴルフスクールの門を叩いた。ときおり飛び出すドライバーのひどいOBに悩むそうすけさんだが、頑固なスライスは果たして直るのだろうか。(第2回 プロと比較分析編/全4回)

第1回 悩み解析編
第3回 実践レッスン編
第4回 実践レッスン編その2

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【目標】大スライスを減らして安定したフェードを打ちたい

「持ち球はスライスで、左に出して右に返ってくればいいのですが、ときおり、左真っすぐか右への大スライスが出るのが悩みです」(そうすけ)

目標の左に打ち出して右に戻す球―いわゆるフェードボール―を高確率で打てるようになりたいそうすけさん。前回はスイングを計測して分析し、大幅なアウトサイドイン軌道が浮き彫りになった。今回は担当の石黒コーチから提案が。「続けてそうすけさんのスイングをプロと比べてみましょう。良いところとそうでないところがわかれば、修正方法もわかり、これからの練習もイメージが湧きやすくなります」(石黒)

スライサーの憧れともいえるプロとスイングを比較!

比較の対象は、PGAツアーきっての飛ばし屋、キャメロン・チャンプが登場した!使用クラブはアイアンだ。

「まずはアドレス。前傾角40度はツアープロの平均値!構えはすごく良いですね」(石黒)

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「任せてくださいよ!構えには自信ありますよ、構えには!」(そうすけ)

サブロクそうすけ
アドレスの比較(左がそうすけさんで右がチャンプ、以下同)

バックスイングが始まり、シャフトが地面と平行のポジションで比較する。

サブロクそうすけ
そうすけさんはツアープロの平均値より少し多めに肩を回している

「チャンプ選手はシャフトプレーンに沿って(近いところで)手が上がっていきます。これにより彼の持ち球プッシュドローを打ちやすくしています。そうすけさんの肩の回転は48度で、ツアー平均42度よりちょっと多い。ですが、悪いことではありません。ここまで改善点は何もないです」(石黒)

「ほーら、どうですか!ここまではキャメロン・チャンプじゃないですか!」(そうすけ)

「…いや、大事なのはここからです」(石黒)

続いて、腕が地面と平行の位置でチェックする。

“肩の回転”が足りない!

サブロクそうすけ
プロと比べてそうすけさんは体の回転が少ない…

「肩の回転を見ると、そうすけさんの60度に対してチャンプ選手は77度回っています。これはそうすけさんの体の回転が止まっていることを示しており、プロとの差が大きく出た箇所です」(石黒)

ここがアウトサイドイン軌道の根本原因の一つと石黒コーチは指摘。体の回転量を増やせば、クラブパス(インパクト前後のヘッドの軌道)は改善すると分析した。

「さっきまで問題なかったのに、ここにきてキャメロン・チャンプと全然違うじゃないですか!」(そうすけ)

「そうなんですよ」(石黒)

「さらっと流さないでください!」(そうすけ)

そしてトップオブスイングへ。トップでの手(グリップエンド)の位置はかかとの真上にあるのが望ましいと石黒コーチ。

サブロクそうすけ
トップでは肩をもっと回したい

「肩の回転角度はツアー平均が88度。そうすけさんは86度でちょっと少ないですね。回転が不足する分、手でクラブを持ち上げてしまっています。肩の回転をもう少し増やせば手は後方に上がっていくでしょう」(石黒)

そうすけさんは肩の回転が足りず、それを補うために“手上げ”してしまっているのだ。

「コーチ!もうこれは、お手上げですか?」(そうすけ)

「…」(石黒)

ダウンスイングでは「シャフトは肩口」が理想

最後に、ダウンスイングで腕が地面と平行の位置をチェック。クラブヘッドと手の位置関係に注目する。

「ヘッドが手元よりちょっと内側にくるのはドローヒッターであるチャンプ選手の特徴です。フェードヒッターでも手とヘッドは大きく離れないほうがいい。また、プロはシャフトが黄色線内(エルボーラインとシャフトラインの間)にいますが、そうすけさんは頭のすぐ後ろからクラブが下りてきて、外側から入っているのがわかります(赤線)。ここから入ってくるとプル(左に出て真っすぐ行く)もスライスも両方出てしまいます。チャンプ選手のようにシャフトは肩口くらいから下りてくるのが理想ですね」(石黒)

サブロクそうすけ
クラブヘッドと手は離れすぎないほうがいい

いずれにしても、ダウンスイングで見える腕やシャフト、それらの位置関係は、上述したバックスイングからトップにかけての問題(体の回転量)に起因すると石黒コーチは言う。

分析はここまで。次回は、そうすけさんのアウトサイドイン軌道の度合いを減らすべく行われたレッスンをレポートする。(続く)

写真:有原裕晶

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サブロクそうすけ プロフィール

お笑い芸人で愛媛県観光大使。フジテレビ「とんねるずのみなさんのおかげでした」内「博士と助手~細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」第8回優勝。帝京高校野球部出身で、2016年に40歳で愛媛マンダリンパイレーツに入団し9試合に登板、防御率1.98を記録する(前年のトライアウトで合格し入団)。当時の球速は最速140km/h。野球関係者や芸能界に幅広くゴルフ友達を持ち、ベストスコアは74。

石黒 良(いしぐろ りょう) プロフィール

8歳からゴルフを始め15歳で渡米。大学までに数々の大会に出場し、卒業後はアメリカでツアーキャディーやマネージャー業の職務を果たし帰国。現在はゴルフテックのTQ(Teaching Quality)として、USから発信される情報を日本で展開しながらコーチ育成に携わる。PGAティーチングプロ資格を保有。

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