大スライス軌道は“右ひざ”で直す ピンッと伸ばしてカラダを回そう《レッスン最前線LIVEルポ》#3実践レッスン

サブロクそうすけ
右足をグッと伸ばしてバックスイング!

「科学のチカラ」でスコアアップ!ベストスコア「74」を誇るお笑い芸人サブロクそうすけさんが、さらなるスキル向上を求め、最先端のスイング分析を取り入れたゴルフスクールの門を叩いた。ときおり飛び出すドライバーのひどいショットに悩むそうすけさんだが、頑固なスライスは果たして改善するのだろうか。(第3回 実践レッスン編/全4回)

そうすけさんと一緒にスイング改善に取り組む石黒コーチは前回までに、打球分析とツアープロキャメロン・チャンプとのスイングの違いを分析した。

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第1回 悩み解析編
第2回 プロと比較分析編
第4回 実践レッスン編その2

回転不足が大スライスを引き起こす

「前回のチャンプ選手との比較で、過度のアウトサイドインを引き起こしているのは肩の回転不足だと分かりました。そうすけさんはクラブを手で上げている部分も大きいので、肩を回しカラダ全体でクラブを上げるスイングにしていきましょう。改善方法はいくつかありますが、最も効果がありそうなのは、バックスイングで右ひざを伸ばしていくことです」
(石黒)

トップオブスイングに行くに連れてひざの曲がりが減っていくのが最近のトレンド。「腕が水平の位置で右足がしっかり伸びた状態」を意識付ける練習が始まった。これには体の回転量を増やし、アウトサイドイン軌道を穏やかにする効果があるという。

サブロクそうすけ
石黒コーチの補助で右ひざをピーン!

「なるほど…。素振りでやってみましたが、結構大きな違和感があります」と言って、そうすけさんは恐る恐るやってみると、右ひざが以前より2度伸びた。ひざを伸ばしながら腕が内に入る感じをイメージしてほしいと石黒コーチがアドバイスを送る。

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「右ひざを伸ばすと左ひざが前に出る感覚が今はあると思います。どうですか?」(石黒)

「きちんと当たらなそうな不安があります。クラブが構えたところに戻って来なさそうな感じ…」(そうすけ)

2人のやり取りは続いた。「いきなりフルスイングすると元に戻ってしまうので、体の右側に置いたクラブに合わせて腕を止めて、素振り~ハーフスイングを繰り返していきましょう。スイング中のクラブの位置を変えるのは、たったシャフト1本分でも非常に大変なことです。ゴルフ歴が長く、スイングやボールヒットに慣れた人ほど変わりにくい傾向があります。まずは素振りで劇的に変えたいのですが、そうすけさんの場合素振りでは右ひざがちゃんと伸びています」(石黒)

「ほら!やればできるんですよボク」(そうすけ)

本当のスイング改造って、とっても地味なんです…

サブロクそうすけ
素振りの段階ではひざをしっかり伸ばせているそうすけさん

「スイングを劇的に変えようとすると、当たらないのではないかという不安が出てきますが、これはプロなど上級者でも同じ。古い感覚を新しいものに“上書き”する作業こそ、スイング改造の根本だと言えます」(石黒)

素振りを繰り返して新しい感覚を体に染み込ませていくそうすけさん。

「素振りで感覚を身に付けたら、ハーフスイングで球を打ってみましょう。その際、きちんと当てようとか真っすぐ飛ばそうとかいう意識は不要です」(石黒)

「でも、クラブを振るなら当てたいじゃないですか!」(そうすけ)

「往々にして、その邪念がスイング改造を妨げてしまうんです。結果は無視して、まずは新しい動きで打ってみましょう」(石黒)

「邪念を捨てる、邪念を捨てる、邪念を捨てる…そして球に当てるっ!」(そうすけ)

「当てなくていいです」(石黒)

「ピシャッと来ますねぇ~」(そうすけ)

サブロクそうすけ
素振りの後に、ハーフスイングで打ってみる

「お、ちょっと当たりました(笑)。ひざを伸ばす感覚はまだまだですが、なにか良い方向に向かっている気がします!」(そうすけ)

このようなやり取りや練習が1時間ほど続き、フルスイングに近い力感で打ってレッスン前後のスイングを分析してみた。

サブロクそうすけ
レッスン前後でスイングを比較。上のバックスイングでは肩の回転角度(右上)が10度増え、下のダウンスイングではクラブヘッドの位置がかなり変わった!

「肩の回転が70度に増えました。これはかなり回っていると言えます。そして、ダウンスイングのシャフト位置がフェードのエリアに入ってきました」(石黒)

見比べると全然違う、とそうすけさん本人も驚くほどの変化が起きていた。

何回かやると元に戻ろうとする、そうしたらまた思い切って動きを変える、の繰り返しがスイング改造です。地味ですがコツコツ続けていくと、アイアンで5度だったアウトサイドインが1度ずつ減っていきます。ドライバーの軌道も改善され、スピン量が減って距離が出て、方向も安定してくるはずです」(石黒)

サブロクそうすけ
レッスン後のアイアンショット。クラブパスが0.1度のアウトサイドイン軌道と、ほぼ真っすぐに。これを継続していきたい
サブロクそうすけ
レッスン後のアイアン弾道。スライスではなくフック系になった

ひざを意識して打っていると、そうすけさんの軌道はアウトサイドイン0.1度に。

「データを見てもすごくいい感じですね。でも、フェードを打ちたいのに、フックになっちゃったんですが!」(そうすけ)

「このプルフックは一時的なもので心配ありません。逆に言えば、こういうドロー系の動きを入れないと本当のフェードの動きにはならないんです」(石黒)

これにてそうすけさんのスライスは改善、ハッピーエンドでスタジオを後にする…わけにはいかないのだった。

次回、「スイング改造中に当たらなくなっちゃった…」に続く。

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サブロクそうすけ プロフィール

お笑い芸人で愛媛県観光大使。フジテレビ「とんねるずのみなさんのおかげでした」内「博士と助手~細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」第8回優勝。帝京高校野球部出身で、2016年に40歳で愛媛マンダリンパイレーツに入団し9試合に登板、防御率1.98を記録する(前年のトライアウトで合格し入団)。当時の球速は最速140km/h。野球関係者や芸能界に幅広くゴルフ友達を持ち、ベストスコアは74。

石黒 良(いしぐろ りょう) プロフィール

8歳からゴルフを始め15歳で渡米。大学までに数々の大会に出場し、卒業後はアメリカでツアーキャディーやマネージャー業の職務を果たし帰国。現在はゴルフテックのTQ(Teaching Quality)として、USから発信される情報を日本で展開しながらコーチ育成に携わる。PGAティーチングプロ資格を保有。

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