「そこ立つ!?」完全にライン上ですけど…/マナー違反警察24時 容疑File.7進路妨害
スロープレー、打ち込み、過激な服装…。セルフプレー全盛時代、ゴルフ場のマナー違反はもはや日常茶飯事だ。本企画では、そんな“現行犯”の事例を列挙。他人の振りを見て我が振りへと役立ててほしい。第7回の容疑者は、「グリーン上で“無意識の迷惑”をふりまくライン妨害犯」。同伴者が打とうとしているのに、ラインの延長上に立ち、堂々と目線に入り込む。そんな行動に現場はピリついていた──。
“そこ立ったらアカンで”が伝わらない!
ある日の夕方、おかんから届いたLINEには珍しく絵文字がない。その理由は…。
おかん
「今日一緒に回ったオジさん、グリーンでずーっとパットの線上に立ってくるねん。パットしようとしても、視界の端っこに立っててさ…なんか集中できへんかったわ」
K
「それ…自覚ないのはタチ悪い。注意した?」
おかん
「最初の方は『ちょっと気になるのでズレてもらっていいですか~』って言ってたで。でも、さすがに何回も言いにくいやん。もう後半は、『目線!目線に入っとんねん!』って心の中で叫んでたわ」
K
「“無意識”っていうのがほんま厄介やな…」
◇◇◇◇
パッティングは集中力が命。だからこそ、視界に不用意に入り込む行為は、プレーヤーにとって大きなストレスになります。これはパットに限らず、すべてのショットに共通するマナー。紳士のスポーツだからこそ、お互いに配慮して気持ち良くプレーしたいものです。
こんな無意識妨害ゴルファー、見かけたらイエローカードです!
イラスト:小島サエキチ

小島サエキチ プロフィール
イラストレーター。旧西ドイツ ハンブルグ生まれ。書籍・雑誌・Webでニンゲン生活の泣き笑いを 表情ゆたかに描写。著書に『まんだら絵解き図鑑』(双葉社)がある。