「さっきもそのライン確認しとったやん!」/マナー違反警察24時 容疑File.9遅延行為
スロープレー、打ち込み、過激な服装…。セルフプレー全盛時代、ゴルフ場のマナー違反はもはや日常茶飯事。本企画では、そんな“現行犯”の事例を列挙。他人の振りを見て我が振りへと役立ててほしい。第9回の容疑者は、「素振りやパターのライン読みで、異様に時間をかける遅延プレーヤー」。周りを気にしない自分勝手な行為に、同伴プレーヤーはペースを乱され、すっかり疲弊している様子だった──。
決めたい気持ちは分かったから…
ある日、おかんから、どっと疲れた声で電話がかかってきました。
おかん
「きょう一緒に回ったおっちゃん、スロープレーがとんでもなくてさぁ。なんか、いつもの倍疲れた感じするわ」
K
「そんなに!?」
おかん
「パターではラインを5方向から見て、素振りも毎回5回以上するねん。で、構えたかと思ったらやめて、またやり直し…。後ろの組も迫ってたし、昼休憩も短くなってとんだ迷惑やったわ」
K
「それって多分染みついた癖やから、注意してもなかなか直らんやつやなぁ…」
◇◇◇◇
自分のリズムでプレーしたい気持ちは分かりますが、ゴルフは一人で回るものではありません。必要以上に時間をかけるルーティンやライン読みは、同伴者や後続組にとって立派な“迷惑行為”。セルフプレーが当たり前になった今だからこそ、円滑な進行は一人ひとりの思いやりがカギです。
こんなスロープレーゴルファー、見かけたらイエローカードです!
イラスト:小島サエキチ

小島サエキチ プロフィール
イラストレーター。旧西ドイツ ハンブルグ生まれ。書籍・雑誌・Webでニンゲン生活の泣き笑いを 表情ゆたかに描写。著書に『まんだら絵解き図鑑』(双葉社)がある。