「今その話いる?」/マナー違反警察24時 容疑File.11集中妨害
スロープレー、打ち込み、過激な服装…。セルフプレー全盛時代、ゴルフ場のマナー違反はもはや日常茶飯事。本企画では、そんな“現行犯”の事例を列挙。他人の振りを見て我が振りへと役立てて欲しい。第11回の容疑者は、「同伴者が構えている最中に、周囲に話しかけて集中を乱す迷惑犯」。気づかぬうちに自分だけでなく、他人のリズムまで壊してしまう迷惑行為に、周りのイライラは止まらない様子で…。
その話あとでゆっくり聞くから今は黙って!
ある日の夕方、おかんから電話がありました。
おかん
「きょう一緒に回ったおっちゃん、ティショット構えて“よし、打つぞ”って集中してる時に、後ろで別のおっちゃんに“昨日テレビ見た?”とか話しかけてんねん。しかも盛り上がって笑い声まで聞こえてきて…もう気が散って仕方なかったわ」
K
「うわぁ、それ一番やったらアカンやつやん」
おかん
「結局ミスショット連発してもうたし、モヤモヤするわぁ…」
K
「人が打つ時は静かにするって、初めに習うくらいの常識やのにな…」
◇◇◇◇
打つ人が構えているときは、視界や聴覚に余計な情報を入れないことが大前提。本人の集中を妨げるだけでなく、プレーの質や進行にも悪影響を及ぼします。ゴルフは紳士のスポーツ。他人の番では静かに見守る――そんな小さな気配りこそ、ラウンドを快適にする第一歩です。
こんなKYゴルファー、見かけたらイエローカードです!
イラスト:小島サエキチ

小島サエキチ プロフィール
イラストレーター。旧西ドイツ ハンブルグ生まれ。書籍・雑誌・Webでニンゲン生活の泣き笑いを 表情ゆたかに描写。著書に『まんだら絵解き図鑑』(双葉社)がある。