「誰も“OK”って言ってないよ!」/マナー違反警察24時 容疑File.14 虚偽申告
スロープレー、打ち込み、過激な服装…。セルフプレー全盛時代、ゴルフ場のマナー違反はもはや日常茶飯事。本企画では、そんな“現行犯”の事例を列挙。他人の振りを見て我が振りへと役立ててほしい。第14回の容疑者はグリーン上で「勝手に自分で“OK”にして球を拾い上げる人」。まだ外しそうな距離が残っていて、同伴者がOKを出していないのにも関わらずボールを拾い、何事もなかったかのようにスコアをつける姿。周りは白けた空気に包まれていた――。
OKの主導権は自分じゃなく同伴者にアリ!
ある日の夜、おかんから怒り混じりの電話がかかってきた。
おかん
「きょうの組にいた人、パットが1mくらい残ってて、誰も“OK”って言ってへんのに勝手に拾ってんねん!」
K
「それは…ちょっと図々しいな」
おかん
「こっちもびっくりして声出えへんかったわ。“これくらいOKやろ”って顔してボール拭いてるし。30cmならまだしも、1mは外すって!」
K
「そんなマイルール認めたら、もう何でもありやん…」
◇◇◇
“OKパット”とは、30cm程度の外しようがない距離で、同伴者が認めた場合にのみ成立するローカルルール。1mを残して勝手に拾うのは、ただの“ズル”でしかない。スコアをごまかすような振る舞いは、自分の信用を落とすだけ。気を付けたいものです。
セルフOKゴルファー、見かけたらイエローカードです!
イラスト:小島サエキチ
小島サエキチ プロフィール
イラストレーター。旧西ドイツ ハンブルグ生まれ。書籍・雑誌・Webでニンゲン生活の泣き笑いを 表情ゆたかに描写。著書に『まんだら絵解き図鑑』(双葉社)がある。