「まさにありがた迷惑…」/マナー違反警察24時 容疑File.15 クラブ放棄
スロープレー、打ち込み、過激な服装…。セルフプレー全盛時代、ゴルフ場のマナー違反はもはや日常茶飯事。本企画では、そんな“現行犯”の事例を列挙。他人の振りを見て我が振りへと役立ててほしい。第15回の容疑者は「持ってきてくれるのはいいものの、他人のパターを放る人」。“ありがた迷惑”な行動に、その場は微妙な空気に包まれていた――。
もっとやさしく置いてくれたらうれしいなぁ…
ある日、実家でおかんと談笑していると、おかんが先日のラウンドについて話し始めました。
おかん
「前に一緒に回ったおっちゃん、状況に応じてグリーンまでみんなのパター持ってきてくれるんやけどさ。自分のクラブかのように立ったままポイッて放るんよ」
K
「え、そっと置くとかじゃなく?」
おかん
「そう!持ってきてくれるのはめっちゃありがたいんやで。でも、クラブをめっちゃ大切に使ってる人もおるからさぁ。その人は『えぇ!』って言うてびっくりしてたわ」
K
「ありがたいからこそ注意もしにくいよなぁ…」
◇◇◇◇
同伴者のためにクラブを持ってくるのはやさしい気遣い。けれど、それを“放り投げる”ように扱ってしまえば、その心遣いは台無しです。他人のクラブこそ、自分のもの以上に丁寧に扱う意識を忘れないようにしたいものです。
こんな“惜しいゴルファー”、見かけたらイエローカードです!
イラスト:小島サエキチ
小島サエキチ プロフィール
イラストレーター。旧西ドイツ ハンブルグ生まれ。書籍・雑誌・Webでニンゲン生活の泣き笑いを 表情ゆたかに描写。著書に『まんだら絵解き図鑑』(双葉社)がある。