「どこがナイスショットやねん!」/マナー違反警察24時 容疑File.16 不適切発言
スロープレー、打ち込み、過激な服装…。セルフプレー全盛時代、ゴルフ場のマナー違反はもはや日常茶飯事。本企画では、そんな“現行犯”の事例を列挙。他人の振りを見て我が振りへと役立ててほしい。第16回の容疑者は「打球を見てもいないのに“ナイスショット!”と声をかける人」。その場を盛り上げるつもりが、現場は微妙な空気に包まれていた――。
「ちゃんと打球見てから言わんかい!」
ある日の夜、おかんから電話がありました。
おかん
「きょう一緒に回った人、ティショットが思いっきり林に消えていったのに、後ろでスコアカード見ながら顔も上げんと“ナイスショット!”って言ってくんねん」
K
「失礼やな…。それに、打球の行方知った時が気まずいやろ」
おかん
「そう。しかも曲がったってわかったら、『ナイスショット!…じゃないかぁ』とか言いよんねん」
K
「それ、自分が言われたらめっちゃ腹立ちそうやなぁ…」
◇◇◇◇
ゴルフの「ナイスショット!」は、単なる口癖ではなく、気持ちを盛り上げるための言葉。見てもいないのに言ってしまうと、言われた人が「皮肉か?」と感じてしまうことも。そもそもセルフプレーでは同伴競技者の球の行方をちゃんと見るのは最低限のマナーです。
こんな“残念なゴルファー”、見かけたらイエローカードです!
イラスト:小島サエキチ