「お先」の距離やないやろ/マナー違反警察24時 容疑File.19フライング
スロープレー、打ち込み、過激な服装…。セルフプレー全盛時代、ゴルフ場のマナー違反はもはや日常茶飯事。本企画では、そんな“現行犯”の事例を列挙。他人の振りを見て我が振りへと役立ててほしい。第19回の容疑者は「お先じゃない距離を打って外す人」。前のパットがオーバーして早くホールアウトしたいとはいえ、その距離は入らないだろ――。
お先と言うなら決めてくれ…
ある日の夕方、ラウンドを終えたおかんから電話がきました。
おかん
「この前一緒に回った人な、結構長い距離を残していたのに“お先”って言って打ったんよ」
K
「え、どのくらいの距離?」
おかん
「1.5mはあった。入る距離ならええけど、他の人がもっと遠い位置にいたのにその人を差し置いて打って、見事に外してたわ」
K
「“お先”の意味を考えてほしいな…」
◇◇◇◇
“お先パット”は組のテンポを保つため良い面もあります。けれど、距離があるにもかかわらず打って外せば、空気も台無しです。決め切る自信がないときは、素直にマークするのがスマート。「焦らず確実に」を心掛けましょう。
こんな“先走りゴルファー”、見かけたらイエローカードです!
イラスト:小島サエキチ
小島サエキチ プロフィール
イラストレーター。旧西ドイツ ハンブルグ生まれ。書籍・雑誌・Webでニンゲン生活の泣き笑いを 表情ゆたかに描写。著書に『まんだら絵解き図鑑』(双葉社)がある。