328ydをぶっ飛ばす女王“すずまお”の【飛・ば・し】ストレッチ 鈴木真緒
身長154cmなのに超パワフル! 新ドラコンクイーンが教える飛ばしレッスン
日本プロドラコン協会(JPDA)主催の公式大会で58kg以下と無差別級を制した鈴木真緒(すずき・まお)が登場。身長154cmと小柄ながら公式最長記録は驚異の328yd。しかもJLPGAのプロテストにも挑戦している彼女の“飛んで曲がらない”を追求したレッスンは、どれも分かりやすく即効性のあるものばかり。次のラウンドで飛距離アップできること間違いなし!!
「飛距離ロスに悩んでいる人」をレスキュー♪
【アマチュアゴルファーHさんの悩み】
「日々トレーニングを行い、体力にも自信はあるのですが、飛距離に伸び悩んでいます…。ドラコン選手はティショットを打つ前、どんな準備をしているのですか?」
【鈴木真緒のレスキュー回答】
パワフルなショットを打つために欠かせないのは、スタート前のストレッチだと考えます。誰もが秘めている全身のパワーをスイング中に出し切るために、眠っている力を呼び覚ます必要があるからです。そこまで特別なことはしません。クラブ一本を使ったストレッチでも大きな効果は得られます。特に私が重要だと思う“飛・ば・し”にちなんだ肩甲骨・腰・股関節の3つのストレッチをご紹介します。
1.【ト】ップが深くなる肩甲骨ストレッチ
背部にシャフトを沿わせた状態で、ゴルフスイングの動作を模した上半身の左右回旋を行います。回旋動作に同期させて左右の肩甲骨を内転・外転させることで、肩甲帯の可動域拡大を促します。肩甲骨の動きに伴い、周辺の筋肉にも適度な負荷が加わることで、結果としてスムーズで深いトップポジションを作りやすくなります。
2.【バ】ーン!と強い回転を生む腰ストレッチ
2つ目は、腰部付近にシャフトを軽く当てた状態で体幹を回旋させます。シャフトを接触させることで、対象部位への意識が高まり、回旋動作の補助にもなります。左右への体重移動と上体回旋による遠心力を生むことで、スイング時における上半身と下半身の捻転差を生み、飛距離アップに効果的な力強い動きが可能となります。
3.【シ】ュン時な体重移動を促す股関節ストレッチ
最後は左右の足を前後に開き、前足に体重を乗せながら腰を沈め、前かがみの状態になることで股関節周囲のストレッチを行います。その姿勢から今度は、後方の足に体重を移し、上体を後方へ倒すことで、反対側の股関節前面を伸張させます。こちらを交互に行うことで股関節の柔軟性が向上し、左右の体重移動がスムーズになります。
【今回のまとめ】“飛・ば・し”のための“ト・バ・シ”
・トップが深くなる肩甲骨ストレッチ。
・バーン!と強い回転を生む腰ストレッチ。
・シュン時な体重移動を促す股関節ストレッチ。
取材協力/ロイヤルスターゴルフクラブ
鈴木真緒(すずき・まお) プロフィール
1999年生まれ、東京都出身。小学生時代に習いごとのひとつとしてゴルフを始めるが、中学時代は陸上、高校~大学ではライフセービングに熱中。大学3年生のときに出場したドラコン大会をきっかけにゴルフを再開。趣味は映画鑑賞。ニックネームは、小学生のときに同名「まお」が3人いたことから「すずまお」に。