身長154cm小さくたって240yd! 飛距離ロスの“モト”を正す3段階ドリル 本明夏
見た目はキュートでもスイングは男前な24歳が登場!
今回から我々アベレージゴルファーの悩みをレスキューしてくれるのは、昨年ステップアップツアー「フンドーキンレディース」17位、「大王海運レディスオープン」8位と、着実に存在感を示しているプロ2年目の本明夏(もと・あすか)プロ。小動物系のルックスとは裏腹に、豪快なスイングはパワフルで男前。そんな彼女が実戦的で即効性のあるレッスンを展開してくれる。
「飛距離が伸びない悩み」をレスキュー♪
“モト”を正さないと飛距離は伸びない! 徐々にアップさせる3段階ドリル 本明夏がレスキュー♪
【アマチュアゴルファーMさんの悩み】
「ヘッドスピード40m/s前後で、ドライバーの飛距離は200yd届くかどうか…。とにかく今より5ydでもいいから飛ばしたい! どんな練習をすれば効果が出るでしょうか?」
【本明夏のレスキュー回答】
クラブを速く振ってヘッドスピードを上げつつ、クラブの芯に当てる。飛ばしには、スピードだけでなくミート率も必要です。そのためには、いかに体の軸をブレさせずに常に同じ動きで回転できるか。今回は、飛距離ロスの“モト”となる原因をひとつずつ挙げ、それに対して効果的に練習する3段階のドリルお教えします。
1. 両わきにタオルを挟む
1つ目は、上体の回転が止まって腕だけで振る“手打ち”です。手打ちのイメージでいいというレッスンも存在しますが、体の大きな動きを活かすほうがやはり再現性は高く、安定感が生まれます。効果的な練習法は、両わきにハンドタオルを挟んでハーフスイングを繰り返すドリル。適度なわきの締まりと、上体とクラブとの一体感を覚えることができます。
2. キャップのつばをチェックする
2つ目は、無意識に頭が上がってしまうヘッドアップ。上体をしっかり回しても、頭が傾いて体の軸が左右にブレていては、力は半減してしまいます。ただ、プレーヤー自身ではヘッドアップを確認することは非常に難しいです。私は被っているキャップの先(つば)を目安にしています。つばを始動からインパクトまで同じ位置に保つ。意外と難しいので確認してみてください。
3. ステップを踏んで打つ
以上の2項目を押さえたうえで、3つ目の仕上げとしてヘッドスピード向上に臨みます。練習法は、ステップしながら打つドリル。ポイントは、バックスイングで左ひざをつま先より前に出さないこと。体重を左足の母指球に乗せていくときに、外側ではなく内側で受け止めること。内側で勢いを止めることでパワーを外側に逃がさず、その反動でヘッドスピードの向上(強い回転)につなげます。
【今回のまとめ】3段階で徐々に飛距離アップ!
・両わきにタオルを挟む。
・キャップのつばをチェックする。
・ステップを踏んで打つ。
取材協力/グレンオークスカントリークラブ

本明夏(もと・あすか) プロフィール
2001年生まれ、横浜市出身。11歳からゴルフを始め、開志国際高校でゴルフ部に所属しながら、アマチュア大会で結果を残す。19年からプロテストに挑戦。一時はツアーを諦め、レッスン活動に専念する時期もあったが、23年に合格。24年はステップアップツアーで着実に存在感を示す。趣味は音楽鑑賞と海外旅行、得意料理は肉じゃが。