HS50m/sを生む素振りの最適解 ドラコン女王が教える「イチ、ニー、バーン!」鈴木真緒
「飛距離アップにつながる素振りを知りたい人」をレスキュー♪
【アマチュアゴルファーHさんの悩み】
「時間があれば素振りの練習を行っていますが、飛距離が大きく伸びている実感は湧きません…。ゆっくり脱力して振るべきか、速く力強く振るべきか。素振りの最適解はありますか?」
【鈴木真緒のレスキュー回答】
脱力か緊張か――飛ばしにはどちらの要素も欠かせません。素振りでは、本番を良いイメージで迎えられるよう、自信がつく準備をすることが理想です。気持ちよく体を動かしながら、テンポを意識することで、スイング全体の流れが整い、結果として飛距離アップにつながります。私自身もこの意識を徹底することで、ヘッドスピード(HS)50m/sを出せるようになりました。
1. 気持ちよく振れていれば正解
最初は上体が自然に回ることを優先し、ゆっくりとした動きで2~3回素振りを行います。その後、少しずつスピードを上げながら、体をMAXのスピードに慣らしていきます。その際、右肩が大きく下がったり、上半身が前(飛球方向)に突っ込むような悪いクセが出たら要注意。スピードを上げてもとにかく違和感なく、気持ちよく振ることができれば、それが最もスムーズな動きだと認識してください。
2. バックスイングとダウンスイングは“1対1”
スイング中はテンポを意識します。「イチ、ニー、サン」のリズムで、始動→切り返し→フォローを一定のテンポで振ります。あえてタメを作ろうとしたり、意図的にバックスイングだけをゆったり行おうとすると、打ち急ぎや振り遅れを招く原因に。おすすめはバックスイングとダウンスイングを同じ“1対1”のイメージに。さらに強くインパクトしたい際は、「サン」のフォローだけを「ドーン!」「バーン!」といった力強い言葉に置き換えるだけでOKです。
3. フィニッシュを取る
最後は1回、1回、フィニッシュをちゃんと取ります。最後まで振り切る動作にも“慣れ”が必要だからです。ヘッドスピードを最速にしても、体の軸がブレない安定した体勢を覚えることが重要です。インパクト後に右ひじを引いたり、右足に体重が残ると飛距離ロスの原因になります。最終的に左足に体重がすべて乗り、右足はつま先だけで立てるフィニッシュを心がけましょう。
【今回のまとめ】“形”より“感”を研ぎ澄ます
・気持ちよく振れていれば正解。
・バックスイングとダウンスイングは1対1。
・フィニッシュを取る。
取材協力/ロイヤルスターゴルフクラブ
鈴木真緒(すずき・まお) プロフィール
1999年生まれ、東京都出身。小学生時代に習いごとのひとつとしてゴルフを始めるが、中学時代は陸上、高校~大学ではライフセービングに熱中。大学3年生のときに出場したドラコン大会をきっかけにゴルフを再開。趣味は映画鑑賞。ニックネームは、小学生のときに同名「まお」が3人いたことから「すずまお」に。