ゆっくり上げる? サッと上げる!? 飛ばしは歩くリズムでイッチニ♪イッチニッ♪ 鈴木真緒
「効率よくヘッドスピードを上げたい人」をレスキュー♪
【アマチュアゴルファーYさんの悩み】
「バックスイングはゆっくりとクラブを上げたほうがいいのか、それともサッと素早く上げたほうがいいのか――。ヘッドスピードを上げることを考えると、どちらのほうが効果的なのでしょうか?」
【鈴木真緒のレスキュー回答】
スイングのスピード感は、心地よいテンポでタイミングよく振ることが大切です。その感覚はプレーヤーによってそれぞれ異なるため、どちらが正解とは言い切れません。ただ、私の場合は、クラブをサッと速く上げるほうをおすすめします。テンポよく動かすことで余計な思考が減り、シンプルにタイミングよく振り切れるからです。
1. サッと上げるバックスイング推し
個人差はありますが、ゆっくりとしたテンポよりもある程度スピードに乗ったほうが、タイミングは取りやすいと考えます。切り返しやインパクトでは、感覚的に体を動かす要素が多いため、自分にとってリズムよく振ることができる“スピード感”を見つけることが大切。私はゆっくり上げると、それだけ考える時間が長くなるので、いろいろ無駄なことを考えてミスになることが多いと感じています。
2. 同じスピード感で上げて下ろす
極論かもしれませんが、私はバックスイングとダウンスイングを同じリズムで振ることが理想的だと考えています。切り返しのタイミングでリズムを変えようと意識するだけで、課題をひとつ増やしてしまうことになるからです。物理的にはダウンスイングのほうが速くなるのは当然ですが、あくまでも意識の中では同じリズム。小気味よいスピード感が、再現性や安定感の向上につながると思っています。
3. 歩くスピードと同じ感覚
スイングのスピード感は、自分の歩くテンポと同じリズムが理想的です。ゆっくり歩く人は落ち着いたテンポで、早歩きの人はリズミカルに。私はどちらかというと歩くのが速いタイプなので、テークバックもサッと上げるよう意識しています。「左、右、左、右」、歩くリズムを考えると、1対1の均等なスピード感こそが理想的だと考えています。
【今回のまとめ】イッチニ♪ イッチニッ♪ 飛距離アップも“一歩”ずつ
・サッと上げるバックスイング推し。
・同じスピード感で上げて下ろす。
・歩くスピードと同じ感覚。
取材協力/ロイヤルスターゴルフクラブ
鈴木真緒(すずき・まお) プロフィール
1999年生まれ、東京都出身。小学生時代に習いごとのひとつとしてゴルフを始めるが、中学時代は陸上、高校~大学ではライフセービングに熱中。大学3年生のときに出場したドラコン大会をきっかけにゴルフを再開。趣味は映画鑑賞。ニックネームは、小学生のときに同名「まお」が3人いたことから「すずまお」に。