バンカーショットで飛んだカラーの砂を払った。コレってアリ?/ルールQ&A

バンカーショットで飛んだカラーの砂を払った。コレってアリ?/ルールQ&A

バンカーは大の苦手だが、何とか2回で脱出成功。しかし、カラーに止まったボールの周りに大量の砂が散乱していた。次のパットが打ちにくいので、邪魔な砂を払いのけたら「カラーの砂は取り除けない」とクレームを受けた。

カラーに残った砂の問題

■1
カラーの砂は取り除けない。取り除くと1罰打。

■2
カラーの砂は取り除けない。取り除くと2罰打。

■3
砂はルースインペディメントでどこでも罰なしで取り除ける。

バンカーショットで飛んだカラーの砂を払った。コレってアリ?/ルールQ&A

グリーンって砂を払ってもいいんじゃなかったっけ? あれ、カラーだとどうなのかな…。

◇◇◇◇

正解は「2」

【解説】
木の葉などのルースインペディメント(=分離した自然物)はコースのどこにあっても取り除けますが、「砂やバラバラの土」はティイングエリアとパッティンググリーン(規則13.1c(1))以外では取り除くことはできません。カラーはグリーンではなく、ジェネラルエリアなので砂を取り除くとストロークに影響を及ぼす状態を改善したことで2罰打を受けます(規則8.1a(4))。

今回はカラーをグリーンの一部と勘違いしての失敗でした。グリーン上にある砂はプレー前に取り除けますが、カラーの砂はそのままの状態でプレーするしかありません。プレーが終わったら、後続組のために、カラーに残った砂はきれいに払っておきましょう。(イラスト&ルール解説/小山混)

ーーーーーーーー
<ゴルフ規則>(抜粋)
規則13.1c パッティンググリーン上で認められる改善
ラウンド中や、規則5.7aに基づくプレーの中断中は、球がパッティンググリーン上にあるかどうかにかかわらず、プレーヤーはパッティンググリーン上で次の2つの行動をとることができる:
(1) 砂やバラバラの土を取り除くこと。パッティンググリーン上の砂とバラバラの土は罰なしに取り除くことができる。

規則8.1aー認められていない行動
プレーヤーはストロークに影響を及ぼす状態が改善されてしまう場合には次の行動をとってはならない。ただし、規則8.1b、c、dで認められた限定的な方法を除く。
(1) 次の物を動かす、曲げる、壊す:
・生長または付着している自然物。
・動かせない障害物、不可分な物、境界物。
(4) 砂やバラバラの土を取り除く、または押し付ける。

出典/(公財)日本ゴルフ協会発行2023ゴルフ規則より

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小山混 プロフィール

イラストレーター、ゴルフルール研究家。東京生まれ。立教大学卒。新聞・雑誌・Webで複雑なゴルフルールをやさしく解説。ゴルフは鹿沼CCの月例競技会にエントリー。HDCPは17。著書に『はじめてのゴルフルール』『New! いちばんたのしいレクリエーションゲーム』(主婦の友社)、『英語とゴルフ一石二鳥』(ゴルフダイジェスト社)がある。

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