一度身につけばずっと忘れない腰の切り方
フィッティングでも直せますが…
ちなみに、フィッティングで直す方法もあります。クラブの軌道解析によると二宮さんはタメの少ないタイプなので、タメを作るようなシャフトにして、重心の低いヘッドにすることで、弾道を改善できます。試してみると、スピン量は1600回転くらいに抑えられ、すぐに20ヤードもアップしましたよ。でも、これでは根本的な問題が残ったままですので、この機会に正しい腰の切り方を覚えてしまいましょう。
腰の回転が悪いというのは、もう少し具体的に言えば、回転軸が左右に動いてしまっている状態です。二宮さんの場合は、ダウンスイングで腰が飛球線方向に流れてしまい、従って、スイング軸も左に流れます。正面から見ると、小平智プロ(右写真)は頭の左サイドが左に行かないのに対して、二宮さんはずいぶん左に動いていますよね。軸が左にスライドしながら腰が回転するので、インパクトでフェースが戻らず開いてしまうのです。